卓話時間
第1333例会
2007年05月14日 (月曜日)
- タイトル :
- 会員卓話
「美術個展の準備から完成まで」
- 卓話者 :
- 緒方俊平君
弁護士を職業とする緒方俊平君。芸術活動をするもう一つの顔を「美術個展の準備から完成まで」と云うテーマで、映像を使った興味深い卓話となった。
個展の出発点とも云えるのが1999年5月に開催したイタリア・ミラノのサントアンプロジョ教会からの招待画展だ。
中央RCからは故城本正昭会員夫妻、元会員の吉川英司会員夫妻が駆けつけ思い出に残る個展となった。5月13日(日)に、城本正昭会員の1周期の法要があり出席したばかりと云うこともあり色々と思い出していました。
会場では、墨絵を実演しながら展示した作品にたいする思いなどを説明した。展示した墨絵は、ミラノの教会に伝わる宗教画に通じるものがあると絶賛を受け、一つの方向性を確信した個展になった。
2002年に行った熊野町“筆の里工房“で開催した「緒方俊平とゆかいな仲間達」では、イタリアのベネトンで育った世界レベルの若きアーティストや、写真家、芸術家とのコラボレーションが思い出に残ります。三越などで行う個展とは大きく異なる自由な視点で、今までの作品を展示することを一つのテーマとして、全国から参加したアーティストとの交流はお互いの芸術論を語り合うことが出来とても有意義な時間でした。
思い思いの作品を持ち寄った中に、四国のお遍路で遭遇した人物をデザインした作品が緒方俊平そのものだったことに感激の瞬間。
回路の最後尾には、大型作品を集め、じっくりと見せる空間を設定。見る者を圧倒させ、墨絵の詩人としてのメッセージを発信した。
熊野高校芸術科の生徒を迎え、専門家アーティストとのワークショップを開催した。テーマは自分の生き様を筆で自由に描こうというもの。まだ17才前後の高校生は自分の将来を考えて自分の一生を描き出していた。その作品から細かい生き様を考え大胆に発想していくワークショップに大きな目標を得るこことが出来たようだ。
素晴らしい作品を描いた生徒に、発表してもらうと輝いた目がとても印象的だった。我々の芸術活動を通して少しでも若者が芸術や、全ての事に興味を持ち何でも本気に立ち向かってくれればと思う瞬間でもある。