卓話時間
第1746例会
2017年04月10日 (月曜日)
- タイトル :
- ゲスト卓話 「フェアプレイ」
- 卓話者 :
- アメリカンドリーム代表 吉川浩司氏
要旨:
2002年ワールドカップ日本招致活動において、いかにして史上初の日本と韓国による共催という決定に至ったのか。この招致活動は、日本と韓国の戦いのように見えたが、実は「フェアープレイ VS ポリティックス(政治力学)」の戦いだった。
日本と韓国の熾烈な招致合戦の中で、日本がフェアープレイを貫くことができたのはなぜか。
招致活動を率いた、広島出身の長沼健日本サッカー協会会長(当時)は、どんな人だったのか。
2020東京オリンピック招致活動を含め、現在様々な世界的スポーツイベントの招致活動の検証が世界の各地で行われ、いくつかの事例では逮捕者も出ている。(FIFA国際サッカー連盟を含め)私が関わった2002年ワールドカップ日本招致活動に関しても調査が行われたが、何一つ不正な活動は出てこなかった。
日本と韓国の一騎打ちとなった招致合戦において、「もっと直接的な手段を取れ」という各方面からのプレッシャーがあった中で、我々現場の人間がこのプレッシャーを感じずに行動できたのは、長沼会長と濱口国際部長の指揮のおかげである。歴史的な検証に耐えられる活動を率いるリーダーシップについて。
全力を挙げて戦った後、ルールに無い共催と決まった、その記者会見に出る前の長沼会長の決心の一言。