卓話時間
第1695例会
2016年02月01日 (月曜日)
- タイトル :
- ゲス地卓話
「天気と天気予報の秘密」
- 卓話者 :
- 気象予報士 勝丸恭子様
大雨による洪水、猛烈な台風による被害…など、この夏も天気が大きなニュースになりました。広島県でも、去年8月には集中豪雨による大きな災害が起きてしまいました。
穏やかで住みやすいと感じるここ広島県は、実は土砂災害危険個所の数が全国一位。ひとたび天気が荒れればまた同じような災害の恐れが潜んでいるのです。地球温暖化によって、これから先 きまぐれで激しい現象が一段と多くなると予想されています。天気とうまく付き合い災害から身を守るために、気象情報を上手に活用してもらえたらと願っています。
テレビの気象情報では、マークだけでは判断できない情報をコメントで補足していたり、危険があるかどうかの「予報の幅」を詳しくお伝えしています。
気象キャスターが発信する情報をフル活用してもらえるよう、日々分かりやすく丁寧で信頼してもらえる伝え方をしたいと試行錯誤しています。また、普段から「見たくなる気象コーナー」を目指し、楽しい仕掛けも用意しています。
毎週(木)の双方向クイズ「まるてん!」は、「勝丸のお天気クイズ」。明日、誰かに話したくなるような豆知識を得ながら天気に詳しくなってもらおうという狙いです。今年はカープやサンフレッチェの選手にも登場していただいたという、豪華コーナーです!
わいわい楽しくやっているようで実は、リモコンのボタンを押してクイズに参加しているうちにちょっとずつデータ放送に慣れていただこうという狙いが隠れています。
NHKのデータ放送は、ほぼリアルタイムにいろんな防災情報が更新されています。受け身ばかりでなく、積極的な情報収集の方法をお伝えしていくことも
気象キャスターの役割だと思っています。
今回お話しさせていただく機会をいただいたことや、気象コーナーを通じ、ぜひ皆様に空や天気のことをこれまでよりも少し楽しんでいただけるようになればと思います。空との距離が近くなることが、みなさんの防災力アップにつながると信じ、毎日の気象情報を発信していきます。