卓話時間
第1544例会
2012年06月04日 (月曜日)
- タイトル :
- ゲスト卓話「ロータリアンと禁煙運動」
- 卓話者 :
- パストガバナー 岩森 茂氏(広島北RC)
ロータリアンと禁煙運動
国際ロータリー第2710地区パストガバナー 岩森 茂(広島北ロータリークラブ)
岩森パストガバナーのご略歴
1950年 広島県立医専卒業
1960年 広島大学第一外科助教授
1962年 広島大学原爆放射能医学研究所外科助教授
1973年 宇和島社会保険病院院長
1984年 広島市立安佐市民病院院長
2000年 日本医師会最高優功賞
2006年 日本対がん協会個人賞)
岩森先生は昭和40年(1965年)から禁煙運動に取り組んでこられた方である。
特に安佐市民病院の院長時代には、全国の病院の中でも先駆的に院内の禁煙を推進され、勤務する医師にも禁煙を指示されたことで有名である。
この日はまず例会における禁煙について述べられた。
「ロータリーの手引き」の例会に関する記載の中で、“喫煙は健康に有害であることを認識し、会員ならびに来賓は各自、会合およびそのほかのロータリー関連の行事の間、喫煙を控えるよう奨励される(RI細則2.050.)。”とされている。
青少年奉仕委員会の立場から、ロータリアンは青少年の規範になるべきであり、子供は親の背中を見て育っているのだからと述べられた。
また社会奉仕・環境保全委員会の立場から、道徳的水準を高めること、地域の環境問題等についても触れられた。特に日本のタバコのパッケージは有害性についての文章は書いてあるが、海外のタバコのように写真が入っていないのが不十分であると言われた。
最後にまとめと実践「みんなのためになるかどうか」として、非喫煙者の権利を第一に、受動喫煙の害を防止することの重要性を説かれた。分煙では十分でないと述べられ、広島が国際平和都市として発展していくための第一条件は、クリーンシティ(smoke-free city)となることから始めるべきであると主張し卓話を終えられた。