卓話時間
第1224例会
2004年11月01日 (月曜日)
- タイトル :
- ゲスト卓話 ガバナー卓話
- 卓話者 :
- RI第2710地区ガバナー 松本茂太郎氏
第2710地区ガバナーを仰せつかっております、福山ロータリークラブの松本でございます。当地区で初めての戦後生まれ、また親子二代のガバナーも初めてでございます。
今日は58回目の公式訪問です。74クラブありますので残り16クラブ。カウントダウンも間近となりました。今日は、当地区の公式訪問で私が初めてお願いした100万ドルの食事をしていただきまして、ありがとうございます。残ったお金は財団や米山記念奨学会へご寄付を願えれば幸いに思います。私も妻も率先して寄付をさせていただきました。ガバナーの役目を私なりに一生懸命にしたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
10月2~3日の地区大会に当クラブから17名ご参加いただき、本当にありがとうございました。
私の同期でガバナーは日本に34人おります。一番若いのは昭和25年生まれ、次が22年、私は21年生まれ、3若トリオです。最高齢は89歳。出雲ロータリークラブの原さんに負けてはならじと私も頑張っております。
11月25日のゾーン研究会に来られるグレーンE・エステス・シニア会長は、以前、福山での地区大会に会長代理で来られました。当時、パストガバナーの父に代わって私と妻は約1週間、観光案内や食事などをご一緒しました。今年、アナハイムの国際協議会に参ります時、そのエステス会長から「私は忙しいので、そちらから会いに来い」とメールが入り、お土産を持って参りました。
第2710地区の会員数は2004年6月末、3656名で新田直前ガバナーからお引き受けしました。川妻パストガバナーの時が3773名ですので117名減少。8月末の集計は3712名、56名増えました。女性会員も3名増えて70名に。世界中で女性の会長は4246名、ガバナーは48名おられます。どうぞ女性会員の皆さん方も頑張って、会長やガバナーをしていただくよう、よろしくお願い申し上げます。
エステス会長の今年のテーマは
「CELEBRATE ROTARY」(ロータリーを祝おう)です。「あなたのクラブでロータリーを祝おう、職場でロータリーを祝おう、地域社会でロータリーを祝おう、私たちの世界でロータリーを祝おう」と言われています。100周年の3大目標は「会員増強、ポリオプラス、財団支援」です。テーマを要約すると「ロータリーの親睦を楽しみ、ロータリーの奉仕の理想に貢献し、職場では現代最も要求される道徳的水準の向上に努力しなければいけません。これまでロータリーは多くの優れた奉仕を地域社会でしてきました。さらに地域社会を参加させる努力も広報も必要です。世界に向かってロータリーの国際性を発揮し、国境を超えて活動を行い、種々の記念行事を行いましょう。今年は100周年に向けてロータリーの歴史を振り返り、ロータリーの質を高めて会員増強に努力し、将来に自信を持って一層の進展に努力しましょう」と言われていると思います。
国際協議会は2月15日から約1週間ロスアンゼルスのアナハイムで開催されました。世界529地区のガバナーエレクトと配偶者、それにスタッフなど総勢およそ1300名が参加。毎日8時半~夕方6時までの過密なスケジュールでした。終わってからポール・ハリスの墓へお参りして帰国しました。10日間の旅行でしたが、ロータリーを叩き込まれた気がします。
エステス会長は、「100年前の2月の夜、4人の男がシカゴの事務所に集まりました。ポール・ハリス、シルベスター・シール、ガスターバス・ローア、ハイラム・ショーレー。彼らは1世紀後に166カ国で31,000余りのクラブが毎週会合を開くという運動を自分たちが手掛けているとは夢にも思いませんでした。唯一知っていたのは自分たちに友人が必要なこと。その目標に向けて単純な行動を取ったのです。4人の実業家の簡素な会合という行動の100周年を私たちはまもなく迎えようとしています。この行動のもたらしたすべての出来事を祝うとき、今年のテーマ『ロータリーを祝おう』を共に遵奉してくださるようお願いします」と講演されました。
この国際協議会で初めて倫理の問題が出ました。ロータリーの原点である職業の倫理に対しても考えていただきたいと思います。
2004年度の強調事項は「識字率向上、ロータリー家族、保健の問題、水の問題」の4つです。識字率向上では、全世界で20臆人が読み書きできないといわれています。ある人に「各国の人と話すためには、あなたも英語だけでなく識字率を向上すべきだ」と言われました。私もそれなりの勉強をしていきたいと思います。
ロータリー家族について―会長は「ロータリーに関わった方々はすべて家族」と思われています。インターアクト、ローターアクト、GSE…。また物故会員の配偶者の方々も家族の一員です。
保健の問題は、2005年2月の100周年にポリオプラスを終わらせ、エイズの方へ行きたいと言っておられました。ナイジェリアなどは宗教の問題が解決し、やっとポリオの投与ができるようになったと聞いております。子どもが何人生まれたかも分からない所でのポリオ撲滅はたいへん困難だろうと私は思っております。
水資源の問題ですが、汚れた飲料水とか衛生設備のため世界中で毎日6,000人以上の子どもたちが死んでいます。安全な飲料水を必要としている国に対するWCS、水災害の関係についての知識教育などにも目を傾けていただきたいと思います。
2004年の規定審議会で問題になっているのが人頭分担金の値上げ(年間4ドルずつ3年間で12ドル)です。去年の9月号月誌に「理事会は謝意の表明として2003~2004年RI会長に115,000ドル、会長エレクトに80,000ドル、会長ノミニーに25,000ドルを支払うことを承認」とあり、私は「その分を財団へ寄付されたらいかがでしょうか」と言いました。すると「事務総長を、報酬を受ける唯一の役員とする」に変わり、その他は一切謝礼禁止となりました。
先ほど、神保会長さんが「ガバナーのご指導を…」と言われましたが、私は各クラブとRIとのメッセンジャーボーイです。あれこれと指導する気はございません。各クラブが100周年を機に、若いパワーも入れて考えを変えていかなくてはならないところもあると思います。私は皆さん方と一緒に勉強し、前向きに楽しくロータリーをやっていきたいと思っております。
ゾーン研究会が11月27~28日、リーガロイヤルホテル広島で開催されます。その前にガバナー会や財団地域セミナーがあります。今朝、実行委員長の川妻パストガバナーから妻に電話が入りました。「この地区の現役ガバナーでエステス氏を一番良く知っているのは、おまえら夫婦だから」ということで、広島に4日間滞在されるエステス氏の夫人のお世話役として妻は東京まで行くようであります。昨日は青少年交換留学生の選考試験を行いましたが、学校の先生をお呼びするとお金がいりますので妻が試験官で参りました。現役ガバナーの妻もかり出されている状況でございます。
皆さん方のご協力がございませんと、地区も真っすぐ向いて行きませんし、楽しいロータリーもできないと思います。皆さん方にご協力をお願い致しまして卓話にさせていただきます。ありがとうございました。(了)