卓話時間
第1204例会
2004年05月10日 (月曜日)
- タイトル :
- 山口昌之氏の紹介/職業奉仕委員会 赤羽 克秀
- 卓話者 :
- 伝統工芸士(狭間師)山口昌之氏
山口氏は、全国的にも有名な広島の仏壇業界で頑張っておられる伝統工芸士である。仏壇製作の中でも狭間といういわゆる仏壇の中の欄間の彫刻を専門にやっており、俗に狭間師とも言われている。
彼は、中学卒業後広島市内の師匠に弟子入りし、以来46年間この仕事一筋に打ち込んでいる。広島の仏壇業界の中では二人しかいない狭間師の一人であり、徒弟制度を経験した最後の人間である。
広島に限らず仏壇業界も、低賃金の中国への発注が多く、なかなか地元の伝統工芸士への仕事が増えないのが実情であり、仕事が少ないので多くの弟子をとって彼らに自己の技術を継承することもままならない。
このような状況の中で何とか広島の仏壇業界の中で狭間製作という地道な仕事を続け、後世にその伝統技術を残していきたいと願っている。
彼の願いがかない、広島の伝統工芸が長く伝えられるよう我々広島中央ロータリークラブの職業奉仕活動として切に願う次第である。