卓話時間
第1335例会
2007年05月28日 (月曜日)
- タイトル :
- 会員卓話「広島の医療事情」
- 卓話者 :
- 平松恵一君
医療法人社団まりも会平松整形外科病院 理事長
広島市医師会 会長
広島の医療事情と題して、広島市医師会の現在と未来についてお話したいと思います。
未来とは、広島市医師会が行政区域に一致して一市域・一医師会となることです。現在広島市には、広島市医師会(中区、東区、西区、南区、佐伯区)、安佐医師会(安佐北区、安佐南区)、安芸地区医師会(安芸区)、佐伯地区医師会(湯木町)の四つの医師会があります。これは、行政合併により誕生した政令指定都市広島に郡部の医師会が合併することでそのまま残ったためです。
佐伯区(当時佐伯地区医師会五日市支部)は、昭和61年に広島市医師会に異動しています。安佐医師会とは古くから合併に向けて話し合いをして来ましたが、これまで進展が見られませんでした。
しかし、平成16年に私が広島市医師会会長となり又、安佐医師会会長に桑原正彦先生がなられた時点で両医師会の合併を考える方向で一致し、両医師会の協議会で理会を深めながらようやく、平成19年3月23日に安佐医師会の皆さんに直接私が合併に向けてのお話をさせて頂く機会を得ました。
タイトルは、「共に作ろう未来に引き継ぐ医師会」、副題は「なぜ一市域に一医師会か」でした。合併によって、安佐医師会員にどのようなメリットがあるのかを説明するのは、まず広島市医師会の現状を知って頂く良き日と考えました。広島市医師会の諸事業を会員サービスの向上(教育・研修活動の活性化、診療支援、経営支援、広報誌、情報誌)、医師会活動の活性化(区を越えての連携、他部医師会との交流、社会的活動・平和活動)、市民サービスの向上(救急医療体制、広報活動)に分岐して説明し、これらの諸事業に参加して頂くことが、安佐医師会員にとって大きなメリットとなること、合併によって市民への医療や行政サービスの一律、平等な提供が出来ること、透明感のある市民や行政からの信頼力のある医師会への脱皮、広島市民である安佐医師会員は、広島市医師会員たる潜在的権利があること、新広島市医師会は全く新しい器(うつわ)であって、その器に入ることによって生かされる組織であること、その新しい器に安佐医師会員に入って頂き、リーダーになって頂きたいこと等をお話し致しました。
本日は、このような広島の医療事情をご紹介すると共に、広島市医師会が市民の健康と会員の生存権を守るため、5つの主要事業を53の部会・委員会と五区医師会と共に展開しているエネルギーに満ちた組織であることを知って頂きたいと思います。