卓話時間
第1582例会
2013年05月13日 (月曜日)
- タイトル :
- ゲスト卓話
「献血と思いやりの心」
- 卓話者 :
- 広島市健康福祉局保健部保健医療課 課長
阪谷幸春(さかや ゆきはる)氏
本日、皆様と思いを共有させていただきたいことは、「思いやりの心を持つ若者を、献血を通じて広島に増やしたい」ということです。
近年、10代、20代の献血者数が大幅に減少しており、献血を取り巻く環境は非常に厳しくなっています。今後、血液を安定して確保するためには、相手の立場に立って考え、相手の気持ちを大事にして行動することができる「思いやりの心」を持った若者を育てていくことが重要です。
どうすれば、こうした取組を進めていくことができるかということを考えていたとき、皆様の奉仕プロジェクト委員会が広島市内の大学生とともに献血支援活動を続けておられることを知りました。
皆様の活動を間近に見て、一つのアイデアが浮かびました。それは、ボランティア意識の高い大学生に、それぞれの大学で献血推進クラブを立ち上げてもらい、大学内において献血活動を展開していただくことです。
その際には、是非皆様に、大学生に対して献血に関する事前勉強会を開催していただくことや、活動の支援、活動に対する大学生への表彰などをお願いできればと思います。もちろん、こうした取組について、広島市や血液センターも協力致します。
この取組が実現できた場合、主な成果は二つあります。一つは、血液を今後、長期的かつ継続的に確保できることです。もう一つは、皆様のように「相手に尽くす、奉仕するといった気持をもって行動できるリーダー」はサーバント・リーダーと呼ばれていますが、広島の未来のサーバント・リーダーを育てることができることです。
「思いやりの心」を持った若者を育てるには、時間と労力がかかりますが、皆様のように志のある方に継続的に関わっていただくことが重要です。
しかし、広島市内に10数校ある大学全てについて、皆様が関与されるのは大変な負担が伴います。これについては、例えば、他のロータリークラブと分担・協力して支援することが可能ではないかと思います。
本日は、「社会を良くしていく」という共通のミッションを持つ私達が、「思いやりの心を持つ若者を、献血を通じて広島に増やしたい」というビジョンを共有できたと思います。しかし、どんなに崇高なミッションや素晴らしいビジョンを掲げても、それを実現しようとする者にパッション(情熱)がなければ成し遂げることができません。
広島に住む全ての市民が、「広島に住んどってよかったの~」と言えるように、これからも情熱を持って取り組んでまいりますので、引き続き、皆様の御支援と御協力を賜りますよう、よろしくお願い致します。