卓話時間

第1747例会
2017年04月17日 (月曜日) 12:30
広島原爆障害対策協議会 平松恵一会長(RC会員)
同協議会健康管理・増進センター 藤原佐枝子所長(RC会員)
広島市医師会臨床検査センター  谷敷圭美センター長
第1746例会
2017年04月10日 (月曜日) 12:30
アメリカンドリーム代表 吉川浩司氏
第1745例会
2017年04月03日 (月曜日) 12:30
脚本家 鴨 義信氏

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第1445例会

2010年02月08日 (月曜日)

タイトル :
『ロータリーにルネッサンスを』!
 ―さらに輝きを増すために― 
卓話者 :
地区会員組織カウンセラー
西村榮時パストがバナー(岩国西)

西村パストがバナー

-ロータリーの現状と会員減少の要因-
 私たちは今、この種の組織では類稀な105年の歴史を刻み、世界約200の国と地域、123万人の会員を擁するロータリーという組織に身を置いている。
皆さんと共に、喜びと誇りを共有したい。
順調に成長・拡大・発展したロータリーであるが、ここ十数年世界の会員数は頭打だ。特にわが国の会員数は目を覆うばかりで減少に歯止めがかかっていない。1996-97年当時13万人を超えていた会員は、2006年6月末、割ってはならないと思っていた10万人をあっさり割り込み、現在数値こそ少なくなったがなお減少し続け93000名前後を推移している。
 会員減少の原因は、日本経済の長期にわたる低迷、不安定・不透明な経済環境、中小企業経営者の高齢化、後継者不足、企業(事業所)の減少、地方都市の過疎化など社会構造上の問題が大きく影響していることは間違いない。しかし私は、もっと重大な要因があると思っている。それは日本経済の伸張と共にロータリーが拡大・増強を急ぎすぎ、情報教育を疎かにしたと思う。その結果、ロータリーを知らない会員が多くなり、会員一人ひとりの関心・愛情・熱意が薄れ、自らの組織に自信と誇りを失いかけていると感じている。
『理念のない組織は衰退する』というが、ロータリーには高邁な理念があるにも拘らず正しく会員に伝えられていない。そのため会員の規範が薄れ、会員事業所の不祥事は目立ち、社会の評価・信頼すら損なわれ始めている。
例会以外でロータリーバッチを付けない会員も多くなり、例会出席率やマナーの低下も指摘されている。卓話中の私語・居眠りなどあってはならないマナー違反も伝えられているし、他クラブへのメークアップもサインの会場を探して、特に酷い例は従業員や奥様が代筆という話も聞く。
-ロータリーの『不易流行』-
ポール・ハリスは「ロータリーも時代と共に変わらなければならない」と語っているが、ロータリーの変えてはならないものはなにか。それは打算や見返りを求めない『超我の奉仕』、職業倫理を高め職業を通じて奉仕する『職業奉仕の精神』であり、この精神こそ『ロータリーの永遠の挑戦、存続の意義』と思う。
 未曾有の金融恐慌、世界同時の深刻な経済不況も、職業倫理の欠如から起こったと断ぜざるを得ない。現在ほど、職業倫理、道徳を必要とするときはない。まさに『本ものが輝くとき』でなければならない。
-なぜ会員増強が必要か-
すべての組織は自然に任せておくと高齢・病気・死亡・事業所の閉鎖・人間関係の軋轢で減少する。どんな組織にあっても会員減少は死活問題であり、多くなれば互いに触れ合う摩擦熱で組織は活力や魅力を増し、発する磁力によって新たな人を呼ぶ。会員を増やすことは、組織の体力を強化し、財政基盤を確立し、充実した奉仕活動をも可能にする。組織を生き生きさせておくためには、常に新しい人材が必要である。ロータリー最大の財産は『会員』、優秀な人材という財産なくしてロータリーの崇高な理想の実現はない。会員増強はロータリーの未来を託す人材を得ることであり、われわれは次代への責任を果たすことになる。『会員増強』がロータリーの最も大切な奉仕といわれる所以である。
ロータリーの魅力の一つは多様性(ダイバーシティー)である。また、平均年齢は確実に一歳上昇する。従って若い職業人や女性に積極的にアプローチしなければならない。そのためには女性や若い人に魅力ある組織に衣替えする必要がある。『クラブ運営は質素に、奉仕は豊かに』の旗印を高く掲げ、無駄は少なく負担を軽くして欲しい。ロータリーが誇るべきは、社会的・経済的エリートも必要であるが、重要なことは謙虚さ・誠実さ・寛容で思いやりある人柄であり、その人たちによってなされる奉仕活動である。
-退会者を少なくし会員を維持するには-
現在のロータリーを容器に例えるなら、水を入れてもザッと漏れてしまう藤や竹で編んだ《ザル》である。毎年どのクラブも数名の入会者を迎えているが、それ以上の退会者を生じさせている。特に入会3年未満の方が多い。原因は、紹介者・情報委員・先輩会員のフォローの不足、会員や雰囲気に温かさや思いやりのなさ、魅力ある奉仕活動がなく、しっかりした情報教育が施されていない。3年未満の退会者はロータリーの良さを体得しないまま、むしろ悪い印象をもって退会するため、一人の退会に終わらず周囲に与えるマイナス影響は計り知れない。ロータリーの組織そのものを漆や陶器などのしっかりした容器に整えなければならない。オリエンテーションをしっかり行う。厳粛で感動的な入会式。早い機会に相応しい役割を配慮することなども必要だ。要は新会員に疎外感を感じさせない居場所と満足感を与えることである。ロータリーを知りその価値を見出した人は簡単に退会しないと思う。形骸化した情報委員会を活性化し、低下した各クラブの情報提供機能を強化して、地域社会に貢献する志の高いロータリアンを一人でも多く育てて欲しい。
 -さらに輝きを増すための具体策3点-
まず1点目は、ロータリー情報の充実徹底である。105年の歴史を有し、職業倫理を大切にし、地域・国際社会で奉仕し、相互に刺激しあい自らを高める人の集う組織であることなどなど。新しい会員(既存の会員も含め)にレクチャーし、ロータリー精神の理解不足と無関心の解消に努めなければならない。
2点目は、例会を重視した楽しいクラブ創りである。出席の重要性を再確認することは当然であるが、3分間程度の会長時間はブッツケ本番ではなく周到な準備で臨んで欲しい。ロータリー情報提供の絶好のチャンスである。卓話者の人選は、プログラム委員の腕の見せ所である。大切なことは、激励・祝福・ねぎらいなどの拍手は惜しみなく行うこと。誠意や熱意の籠もらない拍手はロータリアンに相応しくない。当然なことであるが、不快感や相手を傷つける言動は慎みたい。ロータリアンは寛容・思いやり・謙虚を大事にする仲間の集まりであることを周知させよう。例会を楽しく有意義で潤いに満ちたオアシスにすることにより、会員はこの組織に入って良かったと実感する。
3点目は、感動ある地域・国際社会での奉仕活動である。クラブが行う奉仕は安易な金品の寄付(否定はしないが)ではなく、地域の青少年をはじめ多くの人を巻き込んだ満足感・達成感ある奉仕に心がけて欲しい。ロータリアンの受ける見返りは『感動』であり、ロータリアンこそ感動を呼ぶマジシャンでありたい。
-理想の会員増強-
「ロータリアンは人間的にも、職業人としても素晴らしい」「ロータリーの会員企業であれば信頼でき安心だ」「あんな人になりたい。あんな人のいる組織に入りたい」と地域の人びとから評価・認識され、それが定着することである。
クラブで入会の手続きを終え、推薦者・幹事が出向いて新会員予定者に入会できることを告げたとき、「ロータリーからの誘いを待っていました。私も入れていただけるのですか。」と喜んで受け止めてもらえる、そんな組織にしていかなければならない。そのためには、私たちロータリアン一人ひとりがロータリーのイメージを高める広告塔でありたい。
真の会員増強は、『熱意を込めて新しい会員を獲得し、しっかりしたロータリー情報を提供して会員に魂を入れる』である。ご清聴の感謝。

Posted by 事務局 at 12時30分

2016-2017年度

本日の広島中央RCの予定

2017 6/30Friday

12:30 PM
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