卓話時間

第1747例会
2017年04月17日 (月曜日) 12:30
広島原爆障害対策協議会 平松恵一会長(RC会員)
同協議会健康管理・増進センター 藤原佐枝子所長(RC会員)
広島市医師会臨床検査センター  谷敷圭美センター長
第1746例会
2017年04月10日 (月曜日) 12:30
アメリカンドリーム代表 吉川浩司氏
第1745例会
2017年04月03日 (月曜日) 12:30
脚本家 鴨 義信氏

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第1387例会

2008年08月25日 (月曜日)

タイトル :
ガバナー卓話
卓話者 :
第2710地区 諏訪 昭登ガバナー

 国際ロータリーの準備会合を済ませて、7月1日から、公式訪問をはじめ本日19番目の訪問になります。
 RIのテーマは“Make Dreams Real”「夢をかたちに」です。
強調事項は「水、保健と飢餓、識字率向上」の三つです。

 今、世界では5才未満の子供達が日々3万人くらいが亡くなっているようです。国際ロータリーの最優先事項としては、その子供達の夢を生き延びることで叶えさせてあげようということです。これは、RI会長が、全世界を見渡してからの強調事項ですから、各ロータリーは身の回りを見渡して活発なロータリー活動を決めると良いと考えています。
 ロータリーは社交クラブです。それは親睦を大切にして職業上の相互扶助を目的としてスタートした訳です。
 当時は、ウーマンリブが始まったばかりで男が迫害され始め、そのころ男同士で楽しくやろうと始めたことで判るように社交クラブであることは間違いないようです。今もそうです。
 当時、都会の中にまるで砂漠の中で見つけたオアシスのような場所であったのですが、ドナルドカーターという人へ入会勧誘したとき「社会性がない閉鎖的である」という意見を聞いて、ポールハリスはシカゴ市に対する忠誠を誓い貢献することを三つ目の目的として決めています。

(綱領については、1935年のメキシコシティの大会でほぼ今の形に確定したようです。)
この頃、新しく入会したフレデリック・シェルドンという会員がシカゴ大学の経営学の基本理念である「サービス」と言う言葉を持ち込んでいます。サービス=奉仕と言うこの言葉がロータリーの理念になりました。
 「サービス」は、日本語で奉仕と訳されましたが、大きく勘違いすることになります。奉仕と言う言葉を、ポールハリスは「奉仕」を useful「役に立つ」の方が適切であると言っています。私もそう考えれば良いと思います。ロータリーの心として万古不変のものとして考えると良いと思います。
 ロータリー情報の中で「奉仕」とは、役に立つことと訳せばよいと思います。
役に立つことを考え方にして、これを信念としてロータリーの心として考え、これに徹することこそロータリーの原点です。

 二番目に、我々はロータリアンになったとき、誓ったことがあります。綱領の受諾と定款細則の遵守ということです。第一次世界大戦後には「国際奉仕」という言葉が入りました。
 綱領について触れてみますと、綱領は1箇条の本文と、4つの付随事項で成り立っているわけです。その本文が一言でロータリーを表しています。
 ロータリーとは、職業奉仕が第一義であるとしています。 
 
 1917年頃に全米身体障害者協会が出来てアメリカで発展して、ロータリーはアイサーブで出発して個人の奉仕で良いという考えと、団体奉仕との考えで二分した論争が激しくなりました。
 その結果ロータリーから別れてライオンズクラブが設立されます。混乱に収拾を着けるため、1914-15年時のフランク・マルホランドという会長が理論と実践の調和を説いて、1923年セントルイス大会で決議23-34が採決されてロータリーの理念と実践の大原則をとなっています。
 国際ロータリーの中には I Service 派と、We Service 派がいますが、I Serviceを除こうという動きがあります。しかしこれが無かったら日本のロータリーは成り立たないと言う考え方のロータリアンが多くいます。23-34は職業奉仕を第一義とした日本の香りのするロータリーの大原則です。

 次に二つの標語ですが、自己の存在を表現しながらワンセットで奉仕の理想と考えてください。そして、自己の存在を認識しながら他者に対するサービスを優先して共存共栄を実践すれば良いと考えます。

 ロータリーは元々職業奉仕が第一義であることは間違いない。1989年には40年ぶりに職業奉仕委員会を開催して、国際ロータリーは「職業宣言」をしています。日夜これに徹した職業活動をすることです。それにともない四つのテストは、それぞれが独立しているのではなく、全てのテストに照らしてどの道を選ぶのかという基準になることです。これを尺度として考えると良いでしょう。

 以上のことを私の方針として考え方として強調し申し上げ、ガバナーの信条をお話していますが、RIテーマを唯一のテーマとして強調としなさいと言っていますので、地区のテーマを掲げないことに致しました。ですから、私の信条として「心に愛を、実践に情熱を」と掲げました。
 愛情を掛けることが大切ですと言う訳です。人間としてのあり方の原点と考えてください。人生のあり方を追求することが大切と考えています。勿論奉仕プロジェクトの開発実施という使命もありますが、その基盤としてまさにロータリーの心としての研鑽をして頂くことをお願いします。
 具体的に2つのことをお願いします。
1つは、クラブ運営の充実です。お互いの関係で、上下の関係であってはいけないのです。民主的なクラブ運営が大切です。
2つめは、会員基盤の強化です。会員基盤の強化は会員増強ということです。ロータリーは1業種1会員制としてスタートしましたが、今は変化しております。
 むやみに会員増強を勧めているわけではありません。争いのない和やかなクラブ運営が理想です。ロータリーの友誌で、質の向上か、数の論理かと論争が起こったことがありますが両方とも大切です。
 我々は奉仕の理想を広げていくためのメッセンジャーとしての役目のために会員増強をしなければならない訳です。各クラブが国際ロータリーに委任したことが3つ有ります。
1.奉仕理念の追求と提唱
2.ロータリーの拡大
3.情報の媒介。この三つが国際ロータリーの目的となっています。

 1917年から世界を地区に分けてガバナーが選出されて、地区のクラブに諸情報をお伝えすることが任務であり、会員増強が永遠のテーマであることを理解ください。
 そして継続的な研修プログラムをお願いして、内部から再構築をして、正しいロータリーになってほしいと考えています。
 どうか、良き仲間として10年前の輝かしいロータリーになるようにしましょう。


Posted by 事務局 at 12時30分

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