卓話時間

第1747例会
2017年04月17日 (月曜日) 12:30
広島原爆障害対策協議会 平松恵一会長(RC会員)
同協議会健康管理・増進センター 藤原佐枝子所長(RC会員)
広島市医師会臨床検査センター  谷敷圭美センター長
第1746例会
2017年04月10日 (月曜日) 12:30
アメリカンドリーム代表 吉川浩司氏
第1745例会
2017年04月03日 (月曜日) 12:30
脚本家 鴨 義信氏

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第1236例会

2005年02月21日 (月曜日)

タイトル :
「ロータリー100周年について語る」
卓話者 :
会員卓話 城本正昭君、松本團治君

城本正昭君

 ロータリークラブが誕生して今年2月23日で100周年を迎えます。
ポール・ハリスの著書「ロータリーへの道」で自分の一生の出来事が記載されています。その中で最初のロータリークラブをつくる道のことが述べられています。あまり聞いたことがなかったのは「シカゴに戻ってみて、いろんな場所に行ってみても人で一杯でしたが、一人も顔見知りの人がいなくて一人ぼっちで落ち着かない日が続いた。それは友達という大切なものが欠けていたことでした。」
 哲学者エスーソンは「千人の友達をもっていても一人も手放すことは出来ない」と云っていたと云われたが、私は千人おろか一人の友達もいなかった。苦労をしたお陰で人間には交友関係が必要なことに気が付き人間同志の付き合いが必要となった。このようなこともあって各種の職業から政治や宗教の立場を離れ、お互いに意見を大らかに認め合えるような人を選び親睦団体を作ったら。という構想から?人の若い実業家に声を掛け集まり、自分たちの仕事場を持ち回りで会合を開いていた。
 その内にいろんな会の名称の候補があったが「ロータリー」ということに決まった。このグループと一緒にロータリー運動に熱心に協力する人々が増え、親睦も深まりお互いに助け合いも出来、共通点も多くお互いに奉仕する喜びを発見することが出来た。
 ポール・ハリスは、ロータリークラブが出来ても役職に就かず3年目に始めて会長に選ばれた。
その抱負はシカゴクラブを大きくしよう。そして他の都市にもロータリーを拡げよう。
 次にクラブの目的のひとつとして社会奉仕を強化することで拡大方針が現在の世界166カ国、31,900余りのロータリークラブで会員数120万人を超える大きな組織となり、世界に大きな影響力を持つようになった。
 ロータリークラブが大きくなってくると、ロータリー観に違った考えをもつ会員も出てきますが、お互いに友情を変わりなく持ち続けロータリーの綱領を守り、奉仕活動を続けていくことが大切である。
 現状ではロータリーの衰退が始まっている。なんとかしなければならないと、RIのパスト会長も云われておりましたが、日本でも会員数が減少している。社会の不況だけでなくロータリーの魅力がなくなったこともあります。それは基本的な原則ルールを無視していることもあり、それに気が付いていないということではないでしょうか。
 基本的な原則とは規則的な例会出席。もう一つが廃止された一業一会員制と云われており、これが崩れたことも原因の一つではないでしょうか。2610地区のパストガバナー深川純一さんのお話にありました。
なんとかしなければならない。起死回生の施策として3つの事を云っておられます。
 第一義は、心の開発。寄付することもお金を出すことも、タバコの吸い殻が落ちていたら町をきれいにするためにそれを拾うことも大事。しかしロータリーは町を汚さない人を育てるところに本願がある。そのために昔のようにロータリアンを教育し育てなければならない。
 第二に、信望を高めること。職業人として職業倫理を高めること、そのことによって取引社会を浄化すること。
 第三は、継続。持続で、ロータリアンが例会から一歩外へ出ると実践の世界、行動する世界で困った人を助け、いろんなプログラムを組んで地域社会・国際社会のために奉仕の実践をしなければならない。と云われています。
よい実績を上げることだけが目的ではない。ロータリーは目に見えない力を働かせて業績を作っているのです。
今まで諸先輩が素晴らしいロータリーを築いて頂いてします。この栄えたロータリーをロータリアンがもう一度原点に帰って勉強し、教育しなおして未来への繁栄の責務として責任を果たしていきましょう。

初期のロータリー
松本團治君

1. 4人の巨人たち
 昨年度末に出題したクイズの第1問である。
「100年前にポール・ハリスを始め4人の同士達によって創設されたロータリーは、多年にわたる彼等の好意と友情に支えられて、その礎が固められたものである。」その正解は×であった。
その訳は、4人の内2人は早々とやめてしまったのである。「ロータリーの友」2月号中「100周年を迎えたロータリー」の本文中には、シルベスター・シール,ガスターバス・ローア,ハイラム・ショーレーという名前すら載せられていない。石炭商と鉱山技師が居なくなって、残ったのは弁護士と仕立屋―――幸い後からの入会者があって助かったが、これではならじと、ハリスが打った手は会員増強だった。
 現在のように、全員が推薦するのではなく、専従の担当者を指名し、増強に当たらせた。
 異業種交流的に、閉鎖型商域を形成し、会員相互間で経済的利益を確保するようなことを謳い文句にしたのかも知れない。折しも不況の最中、同調者が馳せ参じたはずである。
2.ニコニコ箱の誕生
 入会した会員達は、会員間の取引において、ロータリアンだけの利益を手にすることができた。望外の喜びの声が、例会での今日いう所の申告という形となった。明らさまに、収支計算発表もどきの内容である。大声を挙げて、ボックスに大枚を投じるを競いあう状態であった。当時「ファイン・ボックス」と呼ばれていたものが、現在の「スマイル・ボックス」(ニコニコ箱)の前身とされている。
3.点鐘の生い立ち
 所が、問題が起こった。「ファイン・ボックス」が原因の1つで、会場が騒然となることが屡々であった。初期の例会は、余りお行儀のよくないものだったらしく、議長(会長)席の前には、木のテーブルと木ハンマーが備え付けられていたようである。
例会進行のために、会長が木ハンマーで机を叩いて会場の鎮静化を促さざるを得ないこともよくあった。当然の成行ながら、非難,批判の声が出始め、これが点鐘の出現という形に進展したのではなかろうか。
 残念ながら、点鐘のことはロータリーの文献・資料では未だ目にしたことがない。
4.社会奉仕への進出
 クラブ奉仕というのは、何もロータリーに限ったものではない。そもそもロータリーの創設は、職業に基づく経済的利益の享受を目的とした所が大であった。ずばりこの謂を、素朴にも職業奉仕と銘打って、ロータリーは標榜することにしたものだろう。
しかし、その実態が余りにも独占的・閉鎖的で、実社会とのかい離を指摘・危惧する声がクラブ内部から多発した。現状のままで推移するならば、心ある同志の中に一部退会の動きが兆すに至った。
 ここに漸く頑なロータリーの壁に、風穴があけられる段となった。つまり、新たに社会奉仕部門が加えられる運びとなったのである。もっとも、当時目指した社会奉仕のターゲットは、シカゴ市に限定したもので、その活動の第1号が公衆便所の設置であったとされている。因みに、国際奉仕への展開は、遙か後年のことである。
5.お詫び
 本文は最初からオフ・レコと断って、例会卓話時、ロータリーの赤裸々な姿に迫ってみたものであるが、後から要請されてやむなく文書化したものである。内容的には、多分に割愛の上、何とか要約したつもりである。
独断、偏見のおとがめは覚悟の上である。この点、ご教示賜れば幸いである。

Posted by 事務局 at 12時30分

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2017 6/30Friday

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