卓話時間
第1530例会
2012年02月13日 (月曜日)
- タイトル :
- 企業における健康管理の実際
- 卓話者 :
- NTT西日本中国健康管理センタ
所長 山根 公則 氏
当センターでは、厚生労働省が推進するトータル・ヘルス・プロモーション・プラン(こころとからだの健康づくり)の理念に基づき、中国地方のNTT西日本およびそのグループ会社に所属する社員約1万3千名の健康管理を担当しています。当センタのスタッフは総勢62名であり、事務系17名に次いで保健師が15名と多く、産業医9名が行う健康測定とともに保健指導をはじめ、栄養・運動指導、そしてメンタルヘルスケアを担っています。
これらの中で、今回はメンタルヘルスと禁煙対策について簡単にまとめてみました。
メンタルヘルスの中ではうつ病が注目されており、その対策としては異動期の転入者、特に昇格した管理者には注意を払い、仕事内容のみならず人間関係のストレスに注意することが重要です。すなわち、仕事のスキルと対人関係のスキルは別物であるということがポイントです。また、禁煙対策に関しては、健康増進法・ポイ捨て禁止条例・たばこ枠組み規制条約の中で職場の全面禁煙あるいは空間分煙の義務化が提唱されています。そのような中、一部の事業所では「禁煙チャレンジ」と称した職場ぐるみの取り組みを行っており、徐々に成果をあげています。さらに当センタでは禁煙を希望する社員に対し、昨年10月より禁煙外来の新設も行いました。
以上のような疾病予防・健康増進対策の結果として、NTT西日本全体の現役社員ではその死亡者数が一般人口全国平均の20%前後の低値となっており、今後も更に低下すべく様々な事業を展開していく予定でおります。