卓話時間
第1515例会
2011年10月03日 (月曜日)
- タイトル :
- 職業奉仕フォーラム
「4つのテストの意義」
- 卓話者 :
- 奉仕プロジェクト委員会 前原恒泰君
人間尊重・社会奉仕 嶋本文雄君
今月は職業奉仕の月間で、 ロータリアンが自分の職業、地域、個人レベルにおける言行の尺度として、毎月1回、心を込めて唱和をしている「4つのテスト」について、会員が日常どのように理解し、どのように実行しているかをRLI方式を導入して、4つのテーブルに分かれて、各テーブルにデスカッションリーダー中心に話し合っていただきました。最後にリーダーにテーブルごとに発表して頂きました。
まずはじめに、前原奉仕プロジェクト委員長に「4つのテスト」が、アメリカのハーバード・ティラー氏によって約60年以上前に作られ、破産寸前状態にあったシカゴの調理器具メーカー、クラブ・アルミニューム社の再建に、大恐慌下の沈滞ムードを払拭するための手段として、社員たちに倫理的価値観の目安となる簡潔な指針として作り上げたものが、この「4つのテスト」であったと説明していただきました。またこの「4つのテスト」は、同社のあらゆる面における指針となっていき、ディーラーや顧客、そして従業員の間に同社に対する信頼と好意が生まれ、クラブ・アルミニュウム社に対する信望は高まり、財政の改善に寄与したそうです。そのような背景で1942年、当時のRI理事のシカゴのリチャード・ベナー氏がロータリーもこのテストを取り入れるべきだと提案し、RI理事会は、1943年1月に承認し、4つのテストを職業奉仕プログラムの1つの構成要素にしました。
このあとそれぞれのテーブルでデスカッションリーダー中心に話し合っていただき、それぞれのテーブルのリーダーの意見をいただきました。
赤羽克秀君「4つのテストは当然の事として、ロータリーの例会時を前提にするのではなく、ロータリアンとして生きていく社会においての行動規範であることを確認した。特に真実かどうかという問いかけは、本来キリスト教のピューリタン(清らかな人々、pureに由来)の思想から生きてきたものと思われる。今では、全ての宗教を超えた考え方として理解すべきであり、これら4つのテストは全てロータリアンの目標、願望、自らに問いかけるものであろう。時として真実はつきとめるべきものではないケースもあるだろうが・・・。」
迫田勝明君「4つのテストは、会社再生の過程で見出された道徳的目標ではあるが、日常生活あるいはロータリー活動において心得て行動すれば有意義ではないかと言う認識で一致した。会社においては、利益を得るためにリスクのある活動をしがちでるが、営利活動では、コンプライアンスを守ることが大切であるとされており、ロータリーにおいても効果的な活動をするためには、4つのテストを守ることが大切ではないかと考える。」
河野 隆君「私達のグループメンバーは医師、弁護士、税理士の専門職及び企業経営者でそれぞれの立場から「四つのテスト」の理解、実践について、自由に意見を発表いただきました。デッスカッションの中で、職業奉仕の根底に「四つのテスト」が その倫理規範であること又大切なことであることの認識が深まったように思います。」さらに土肥会員、通谷会員からも貴重な意見をいただきました。最後に熊野会員の音頭で、「4つのテスト」の歌をうたって、この「4つのテスト」を十分堪能して終わりました。