卓話時間
第1430例会
2009年09月14日 (月曜日)
- タイトル :
- リレー会員卓話
「遅れている我が国の予防体制」
- 卓話者 :
- 杉本嘉朗君
今年は会員のリレー卓話をお願いをしています。
まず最初、口べたの私が担当して、皆さんに安心感を味わって頂き、独断と偏見で何をお話し頂いても結構ですが、本日の私の卓話は日本医師会の雑誌から抜粋したもで「世界標準にはるかに及ばない、我が国の予防接種体制」をお話しします。
「遅れている我が国の予防体制」
我が国の予防接種体制の問題点は
1.混合ワクチンが少ない→子供の負担が多い
2.水疱、百日咳、B型肝炎が定期接種になっていない
→成人の抗体価が低下している
3.ロタウイルスワクチンがない
4.Hibワクチン、肺炎球菌ワクチンがない
→緊急で受診する子供の高熱患者が多い
→小児科医の負担→小児科医の疲弊
5.ポリオワクチンは、日本では発展途上国並の生ワクチンである(先進諸国は不活化ワクチンである)
6.麻疹(はしか)の接種回数が少ない
先進国で、はしかの流行している唯一の国
→米国では日本人がはしかを持ってくると言われている
7.日本脳炎の接種を厚生労働省が勧奨しない
→流行の危険性
先進国はワクチンで予防できる感染症は、ワクチンで積極的に予防しようとする強固な方針に対し我が国て゜は国民の自覚による努力義務としている。