卓話時間
第1411例会
2009年04月06日 (月曜日)
- タイトル :
- 新会員卓話
「暴走族問題について」
- 卓話者 :
- 戸田幹雄君
1.はじめに
皆さんこんにちは、一度は潜り抜けなければならない関門のようです。福田委員長のご指示でございますので、しばらくお時間を頂戴いたします。
自己紹介はすでにさせていただいておりますが、私が入会をしましたときは「JAバンク」に在籍していると言っておりました。しかし、先月末、素行不良ということでリストラされました。本会を退会しなければと思っていましたが、優しい会長に拾っていただき今月から、橋本会長の会社を手助けすることになりました。
引き続きよろしくお願いします。
さて、本日の卓話は暴走族問題としました。理由は、本会が青少年問題に取り組んでいること、そして、一時期広島の暴走族は怖いとのレッテルが貼られ、広島の負の遺産として全国に知れ渡りましたが、現在は沈静化しております。その経過などについて、茶飲み話としてお聞き頂ければと思います。
2.広島の暴走族と現状
広島で暴走族を一番多く数えたのは、平成11年の44グループ428人でした。昨年末では9グループ59人と激減しております。最初に暴走族が一番暴れまわっていた時代のテレビの録画を見てください。
--ビデオ鑑賞--
3.少年が暴走族に加入する問題点
(1)家庭の問題
(2)友人の問題
(3)学校内の問題
(4)暴力団(面倒見)の問題
(5)子どものSOS
4.暴走族対策の反省と成果
長年にわたり暴走族を増長させていたのは、暴走族は、はしかみたいなものでそのうち大人になったら卒業する。警察内部も暴走行為を取り締まるのは、交通部、路上での集会は少年対策として生活安全部、暴力団は刑事部でと責任が明確でありませんでした。実は暴走族対策では悲しい歴史がありました。暴走行為をしている少年を追跡していて逃れるため逃走中に死亡事故を起こした少年が毎年のようにでていました。さらには追跡をした白バイ隊員が責任を感じ、自殺をした事例もありました。
また背後に暴力団が深く関与していたことを長年見抜けなかったこともありました。しかし、これでは広島の街が全国から見捨てられるとの危機感から大人が「本気を出した」ものであります。
知事も市長も教員も、町内会の大人も街に出掛け暴走族少年に声を掛け出したのであります。警察も暴走族対策課を新設し、平成12年のエビス講には1200名の制服警察官を配置し、厳戒態勢をとったこともありました。大人の本気が暴走族に通じて劇的な変化をもたらしたと思っています。只、いまだに「暴走族はかっこいい」という中学生がいるのも事実です。まだまだ息の長い課題であると思います。