卓話時間
第1378例会
2008年06月16日 (月曜日)
- タイトル :
- 「エジプトの秘宝」
- 卓話者 :
- 若山裕昭君
エジプトの「ツタンカーメン王の秘宝」の発見にまつわるエピソードの数々は、古代史のファンにとって興味深いものです。
謎の古文書が刻まれた石板の発見、石板の争奪戦、石板の古文書の解読、歴代の古代ファラオの確認、未盗掘のファラオの発見、未盗掘の墓の探索、発見そして発掘関係者の謎の死など、盛り沢山のエピソードが詰め込まれた古代史の発掘の物語です。
謎の石板は「ロゼッタストーン」、発見場所はエジプトの地中海に面した古い漁村。
争奪戦はナポレオン率いるフランス軍とイギリス軍で、勝者はイギリス軍。
謎の石板に刻まれた古文書の解読は、フランス人言語学者シャンポリオン。
未盗掘のファラオの名は「ツタンカーメン」。
墓の探索はイギリス人考古学者ハワード・カーターで、発掘のスポンサーはイギリスの貴族カーナボン卿。
発掘・発見された「ツタンカーメンの秘宝」約2,000点はカイロのエジプト博物館に収蔵。
カーナボン卿を始めとする関係者の死は発掘後1~2年間に起こり、「ファラオの呪い」と称されマスコミを騒がせる。
「ツタンカーメン王の秘宝」約2,000点の中での最高傑作は、ツタンカーメン王のミイラが安置された棺で、特に第三の黄金人形棺です。1トン以上の純金で出来た高さ180センチ余の王の眠る棺です。
そして「黄金のマスク」。ミイラが被っていた黄金のマスクで、高さ50センチ余、約100キロのこれも純金製です。
つぎに「黄金の玉座」も傑作の一つでしょう。実際にツタンカーメン王が使用した椅子で、木製金張りに数々の宝石が散りばめられた豪華な椅子です。背もたれの部分にはツタンカーメン王とお妃アンケセナーメンが仲睦まじく華麗に表現されています。
その他多数の財宝がエジプト博物に所蔵されていますので、チャンスがあれば是非とも、その華麗さ豪華さをご自分の目で堪能して下さい。