卓話時間
第1326例会
2007年03月19日 (月曜日)
- タイトル :
- 政策秘書から見た外交の裏話。
- 卓話者 :
- 参議院議員 川口より子
政策秘書 星野 高氏
残念ながら参議院議員川口より子氏は、体調不良のため来広できず急きょ担当秘書である「星野 高」氏から見た川口より子氏についての興味深い話となった。
政治家には政治家のモラル、官僚は官僚としてのモラルがありますので、なかなか本人は言えないこともありますが、私は秘書として、川口が独り言を言っているのを思い出してお話し致します。
川口は田中真紀子さんが更迭されて外務大臣になりましたが、もともと環境大臣をやっていたので、兼務ではできないので一度はお断りしましたが、本命の方が高齢と健康上の理由でお断りになり川口が引き受けることになりました。
外務大臣として色々な国の方々との会談が予定されており、急いで決める必要があった訳です。
大臣になって翌日、ロシアのイワノフ外相会談があったのですが、深夜に寝て翌日早朝から会談だったのを、たまたま赤のスーツを選び会談を乗り切ったことから、川口はココと言うときは赤のスーツを勝負服として身につけるようになりましたが、赤の服が何着あるかは、特にトップシークレットとしてお話しできません(笑)
外交問題についてはTVのニュース番組で解説入りで見る方が面白いと思いますが、本当の外交問題は国会の予算委員会などで発言する内容によっては、手の内がわかってしまうおそれもあります。
外国の大使館の方々はビデオにとって分析をするくらいです。国民には知ってもらいたいが相手側にも情報が分かってしまうという問題もあります。これが外交のむつかしさです。
拉致問題については、国連でも人権問題として扱われるようになりましたが、つい数年前は外国から見て拉致が何なのかよく分からない問題だった。小泉首相の頃、某国のヒゲの首相が来日されたとき、首相同士の椅子の向きは、少し斜めに座りますが、拉致の問題になったとき椅子を90度にして直接小泉首相と正面で話を聞き本当に驚いていました。
それほど、北朝鮮と以前から国交があった国でも情報が届いていないのだと思いました。
アメリカのブッシュ大統領が小泉総理を信頼するようになったのは、映画の話からのようです。「真昼の決闘」が私は大好きだと言ったので、大統領はその夜ビデオを取り寄せてすぐに見たようです。
映画の内容を見て、大統領はこれが小泉か‥小泉は一人でも敵と勝負する男なんだと思ったそうです。映画の中の敵が小泉首相にとっては誰なのかは言えませんし、特定はできませんが‥この時から本当に信頼できるようになったそうです。
川口がソウルに行って当時の金大中大統領が北朝鮮に対してどうして太陽政策をとっているかを予定を1時間もオーバーして話したそうです。韓国のスタンスが理屈でなく良く理解できたと言っています。
6者会議の重要性については、韓国と北朝鮮との問題が自国同士で解決できないことからも良く分かることだと思います。
中国も同じで、何かあれば中国、ロシアと国境が近くても、大多数は中国へ流れ込むでしょうし、そうすれば2008年の北京オリンピックや、上海万博開催が危ぶまれることになりかねない訳で、コントロールしながらも6者会議の議長国を行っていますが、日本の強硬策は大事なことだということが良く分かります。
日本の報道ではあまり言われていない、イランの問題にも注意を向けて下さい。中東安定化がアメリカにとって大事な問題であることは間違いないことです。
6者協議のフレームワークは、小泉首相が平壌で結んだ日朝平壌宣言が土台になっています。
本日はありがとうございました。