卓話時間
第1705例会
2016年04月25日 (月曜日)
- タイトル :
- ゲスト卓話「戦略計画について」
- 卓話者 :
- 田村泰三パストがバナー
「戦略計画について」
田村泰三PG(2011-12年度ガバナー・柳井RC)
ロータリーは戦略計画委員会を各クラブに設置して、クラブの戦略計画を進めることを奨励しています。これに先立って10年くらい前から、国際ロータリー(RI)の戦略計画を発表していることをご存じのことと思います。戦略計画はRI、地区、そしてクラブにおいて検討され、策定されることをRIは求めています。
次年度地区の大部分役割を担当される貴クラブの皆さまには「ロータリーの戦略計画」はどのようなことかについて認識を深め、各クラブの「戦略計画委員会」を支援することが必要です。
RIは「ロータリーがこれからもダイナミックな組織でありつづけ、世界中の地域社会に貢献していくための将来への指針となるのが、ロータリーの戦略計画です。」と説明しています。自分たちが将来何を目指し、そこに到達するにはどうしたらいいかを決めることは、どの組織にも必要です。これは、毎年リーダーが交代するロータリーでは特に重要なことです。
ロータリーの戦略計画は、ロータリーにおいて、新たなリーダーが就任するごとに方向性が変わることを防ぎ、ロータリーが重要目標の達成に向け、確固とした方向性をもって進むためのものです。
ロータリーは2009年に、世界数千人のロータリアンを対象に、ロータリーの未来に関する意見を調査しました。そして翌年、国際ロータリー理事会は、その調査の結果を直接反映した以下3つの優先項目を柱とする戦略計画を採択しました。1)クラブのサポートと強化、2)人道的奉仕の重点化と増加、3)広報イメージと認知度の向上です。3年ごとに見直され、その都度若干の修正が行われています。
1)クラブのサポートと強化には、
•クラブの刷新制と柔軟性を育てる
•さまざまな奉仕活動への参加を奨励する
•会員基盤の多様性を奨励する
•会員の勧誘と維持を改善する
•リーダーを育成する
•ダイナミックな新クラブを結成する
•クラブと地区における戦略計画の立案を奨励する の目標を掲げ、
2)人道的奉仕の重点化と増加には、
•ポリオを撲滅する
•青少年や若きリーダーの支援、およびロータリーの6つの重点分野と関連したプログラムや活動において持続可能性を高める
•他団体との協力やつながりを深める
•地元と海外の地域社会で多大な成果をもたらすプロジェクトを生み出す を目標とし、
3)広報イメージと認知度の向上には、
•イメージとブランド認知を調和させる
•行動を主体とした奉仕を推進する
•中核的価値観を推進する
•職業奉仕を強調する
•ネットワークづくりの機会、ならびにクラブ独自の活動について広報するようクラブに奨励する を目標としています。
そして、個人の中核的価値観を奉仕(サービス)、親睦(フェローシップ)、多様性(ダイバーシティ)、高潔性(インテグリティ)、リーダーシップを基本として育成することを奨励しています。
RIの戦略計画は、100年を超えるロータリーが行ってきたことを集約したものと言っていいと思います。内部、外部からの評価を加え、組織を衰退させないようにするために現在すること、将来の目標を確認することです。そのためにロータリアンが常に向上を続けることが求められています。ロータリーが行ってきたことをよく知り、ロータリアンであることの意義を確認することです。
戦略計画は内部の評価に加えて外部の評価を受けることも必要でしょう。自己の変化を行うことを認識する必要があります。多様性の価値観を養い、生き残りの条件を身につけることが目標と考えます。