卓話時間
第1293例会
2006年05月29日 (月曜日)
- タイトル :
- 肥満は病気のはじまり
- 卓話者 :
- 頼岡徳在君
テーマを何にしようかと随分悩みました。「私とスポーツ」、「私の少年時代」、「料理と酒」、「歌の心」などを候補として考えました。しかし、これらについて面白おかしく話す自信がなく、結局は現在の職業と関連深いテーマにいたしました。わが国では、肥満を呈する成人の割合は年齢により異なりますが、25%を超えると報告されています。そして、肥満は種々の疾患を引き起こすことがわかっています。中でも動脈硬化に基づく心筋梗塞、脳梗塞は致命的な疾患です。そこで厚生労働省は2008年の健康診断から肥満の指標となるウエスト径測定を必須項目にすることを公表しました。このような背景より、肥満に関する知識を持っておくことは、重要と考え、「肥満は病気のはじまり」とのテーマでお話させて頂きました。
肥満の定義、肥満の判定基準、肥満の分類、肥満がもたらす疾患、肥満が影響を与える疾患、メタボリックシンドロームの診断基準、なぜ肥満になるのか、肥満の予防と治療などを食後の眠気を誘わないよう順次、御説明申し上げました。とくに内臓肥満型肥満の恐さを強調させて頂き、肥満の予防、治療に食事の取り方、運動が重要であることを強調させて頂きました。今回の卓話が会員の皆様の健康増進に些少でもお役に立てれば、幸甚に存ずる次第です。