卓話時間
第1280例会
2006年02月20日 (月曜日)
- タイトル :
- 「日本の大きな魚と私の小さな旅」
- 卓話者 :
- 神保 紘会君
寒い日が続いています。おいしい魚を求めて、私の小さな旅を続けています。
この2月のある日、出荷量日本一の鹿児島の養殖ブリが中国大陸上海市にチルド状態の商品として初上陸との報道がありました。他の魚についても同じ状態で日本料理の刺身を楽しむ中国の富裕層が増えてきています。
しかし日本との物価の差、また経済力の差もありますが、この大陸沿岸部の一部の経済力は間違いなく高くなっています。
また中国人民の魚に対しての関心が高くなってきており、昨年9月に水産部加工品の対中輸出の検閲手続きが簡素化されました。漁獲され次の日には、店頭販売が出来るそうです。
少し古い話になりますが、NHKテレビのクローズアップ現代で「世界の魚を買う中国」というタイトルで30分放映がありましたが、現在世界の経済問題で「BRICSブリクス」という言葉がよく使われておりますが、ブラジル・ロシア・インド・チャイナの略称です。これらの国は豊富な天然資源をもち、魅力のある国々となっています。またすべての国々で人口も順調に増加をしている国です。
身近なところで、中国・インド(インドも魚を好む国)で24億人の人口を占め世界人口63億人の38%を占めています。
日本は満腹日本、世界一位の魚輸入国です。すべての日本人が値を付ければ、ほとんどのものが買付けが出来たそうです。
しかし、いまからは、日本の思うようにはいかなくなると思います。
現在、自給率の点からみても100%は皆様ごぞんじのように「コメ」だけなのですが魚介類においても1965年までは100%を保っていましたが、現在ではその数字は40%を割っています。
我々の子供・孫の時代には魚介類に対する危機は来ると思います。しかし、漁獲量が年々少なくなっておりますが、沿岸漁業にがんばっていただきたいと思います。
日本の四季の味は、おいしいものを、おいしい時に食べられるその味を求めて私どもも足を運びます。