卓話時間
第1264例会
2005年10月17日 (月曜日)
- タイトル :
- 「文明と争い」
- 卓話者 :
- 比治山大学 教授 浅井 洋氏
(1)皆様久しぶりでございます。もう少給与がよければ、是非また中央ロータリーに戻りたいのですが、子供が小学校の5年と中学の2年ですので学費の事を考え、少し、つましい生活をしております。
「広島に来た支社長は偉くなる。」という言い伝えは半分は正しくて私も広島の支社長から東京の営業部長にさせて頂きました。
しかも単身赴任で営業部長です。小さいながら営業部に人事も経理も付いている部でしたので 接待費も時間も比較的余裕が有り、外資と言う事で売上さえしておけば文句を言われないと 言う楽しい日々を過しておりました。
「旨い事は永く続かない。」のは当たり前でありまして ある日、外人の上司から「営業はそのくらいで好いから、僕の脇に座ってリストラをしろ。」とご下命あり
「イエイエ私に管理の能力はない。営業に専念させて欲しい。」と2度3度断わり 外人もシツッコク朝飯会でもどうかとアメリカンクラブで外人の仲間に顔見世の食事会を開いてもらい それでも「営業に置いてくれ」と言いつづけると後はなくなるな位は僕でも分りましたが どうしてもリストラをするのが嫌でした
(2)困っておりますと何かのご縁でと言うか死んだ親父が広島に呼び戻してくれたのか、 なぜか比治山大学で教員の試験を受けて、採用され、国際関係論を教えることになりました。 これも一重に皆様のおかげと感謝しております。
大学の講義と申しましても私は大人数100名以上の教養の講義を大講堂で行うので むしろ芸人の寄席に近く「知的興奮」を学生さんにお売りするというか 90分、大学の授業は90分なので、のショーみたいなものです。 学生の気を散らず面白そうな役にたちそうな内容でしかも聞いて直ぐ忘れそうな事を繰り返ししゃべって 糊口をしのいで居ります
(3)よく何の授業かと聞かれますと答えにくく 一応「国際関係論」なのですが正直言って ニュースの時事解説みたいなことです。最近は地震も津波も戦争も色々ありますので 話すことには事欠きません
(4)当日は皆様の顔を見ながら楽しくあれやこれやしゃべって居りましたので用意した原稿どおりに進まず失礼しました。会報に載せて頂けるのなら 是非これだけはというのは次の2つです
1.岩国にもと居た 海兵隊の大尉の事です。 彼とは8月にアメリカのサンディエゴで話しました 彼は51歳で既にイラクに半年駐在して帰国したのですが今年の9月から2度目のイラクなのだそうです。 海兵隊の除隊は53歳なのでもう一回行かなくてはならないそうです。彼は目の手術をしておりました本もパソコンも読むのに苦労しておりましたが 少しぐらいの不便がどうした、バグダッドで目が悪ければ本当に死ぬと言っていました。 彼の真剣さに日本はよい国だなと思いました。
2.もう一つはラスベガスに隠居している63才のもとアメリカ大使館員の話しです 「俺達アメリカが石油の為に戦っている間に日本は何をしたのか、自分達だけが戦わずに石油の少なくて済む車作っているではないか そのハイブリッドカーとか言う車ののノウハウぐらいは 無償で日本からアメリカに提供しても可笑しくはないのでは」と真顔で言われました。
2つとも自分の意見はないのですが 国際関係論の問題かも知れません。 日々の中国や朝鮮との摩擦は精々「兄弟げんか」程度のことであり アメリカやアフリカの問題がこれから難しく成る気がしました。
書き出すとキリが有りませのでこのくらいにさせて頂けると助かります。