卓話時間
第1260例会
2005年09月05日 (月曜日)
- タイトル :
- 「福祉制度の動向と平和について」
- 卓話者 :
- あさ作業所所長 今泉信介氏
社会福祉法人づくりへの支援の御礼
'99年より、安佐南区にある「あさ作業所」「セルプあさ(現障害者ディサービスセンターかろかろ)」「アンダンテのぞみ」の3カ所の無認可作業所が中心となり、障害があっても地域の中でイキイキと暮らせるよう、グループホームの運営等ができる法人づくり運動を始めました。この間、広島中央ロータリークラブそして、フラワーズの皆様にはバザー物品の提供や当日の手伝い、また、障害のあるメンバーと共に作らせてもらった肉まんもバザーで販売させて頂きました。このような多くの人達のつながりで、施設建設費の自己資金分である4,000万円を超えるご寄付を寄せていただきました。誠にありがとうございました。
国の財政難を理由に障害者福祉も大きな転換期に
障害のある人達は一般企業への就職は厳しく多くの人達は障害者年金(月約6万円)が主な収入です。これまで本人の所得によって決められていた負担額がホームヘルプやカイドヘルプ等のサービスを利用するとその1割を負担することになります。重い障害のある人達にとっては、生きて行く上で介助(食事・トイレ・入浴・外出等)が必要になります。そんな生きていく上で当たり前の介助を受けることもサービスを受けることになり、お金を支払わなくてはならないという堪え難い中身になっています。
日本で障害のある人は人口の5%。残りの95%の人達でその5%の人達を支えていくことができないでしょうか?障害のある人達が地域の中で豊かに暮らせる街こそ、誰にとっても住みよい街になるはずです。これからの障害者福祉の動向に注目して一緒に考えてほしい問題です。
被曝60周年…あさ作業所からのメッセージ
あさ作業所には、お母さんの胎内で被曝され障害を 持った人が2人通ってきています。戦争体験もない、何の罪もない赤ちゃんまでもが、苦しめられる。戦争なんておろかなものでしょう。彼女たちの生の声を聞いてもらいたくて、そして、広島中央ロータリークラブの皆様と平和について一緒に考える空間がもてたらと、今回3人で参加させていただきました。中央ロータリーの益々のご発展を祈念し終わらせていただきます。本日は誠にありがとうございました。卓話終了後、たくさんの方より、声を掛けて下さり、彼女たちもとても喜んでいました。
あさ作業所 所長 今泉信介