卓話時間
第1743例会
2017年03月13日 (月曜日)
- タイトル :
- ゲスト卓話
「今年のカープ」
- 卓話者 :
- 広島東洋カープOB 大野 豊氏
皆様こんにちは、ご紹介にあずかりました大野豊でございます。広島カープOBとして、某テレビ局の解説、そして広島市信用組合のイメージキャラクターを務めております。本日は皆様に「気」をお伝えできるように話をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
私が広島に来て40年になります。皆さん会員の方々は80名、平均年齢も65を超えるとお聞きしていますが、実は私も還暦を終えて今年62歳になります。
「今年のカープ」をテーマにお話しますが、その前に現在野球はWBCで盛り上がっています。昨日の2次ラウンドのオランダ戦は皆さんご覧になられましたか?侍ジャパンは小久保監督筆頭で頑張ってますが、一つ間違えれば負けたかなという試合に勝って、チームの力はついてきてると思います。カープからは田中、菊池、鈴木誠也の3人が代表に選ばれています。
昨日の菊地の7回の超ファインプレーはご覧になりましたか?あれが菊池の持ち味でやはりカープの選手が活躍することは大きいです。地味ながらタイブレークのノーアウト1・2塁での鈴木の送りバント、これも大きい。あのプレッシャーの中で一発で送りバントを決めたことが日本の勝利を呼び込んだ素晴らしいプレーでした。カープの選ばれた選手も怪我や故障なく無事にWBCを終えて世界一を奪還してほしいというのがOBとしての願いです。
昨年は皆様に温かい応援を頂きありがとうございました。私も25年前の優勝投手の時の映像をたくさん使って頂きました。昨年カープは優勝しましたが、日本一になれなかった悔しさは残っています。宿題は今年以降に残して新たな挑戦をしてくれればいいと思います。
去年のカープを見てると本当に強く、良いチームになりました。ただ少し出来過ぎで、やることなすことが上手く行きました。投手でいえば黒田、野手でいえば新井がチームを引っ張ってくれましたが、今年はその黒田がいないことでどういうスタートになるかです。今年のカープで心配なのがやはり投手陣、特に先発陣。ジョンソン、野村に続く3番手以降に候補はいっぱいるが、中々難しく、岡田、福井、大瀬良、九里あたりに期待しいています。
去年は89勝したが今年は80勝あたりが優勝ラインです。今年は他の5チームも戦力上げてくると思われ簡単には勝てないですが、まずは投手陣を中心にしっかり守りを固めることが大切です。
黒田の穴も若い投手陣がしっかり埋めてくれるはずです。今年も連覇できると期待を持って観て頂ければと思います。マツダスタジアムは本当に良いスタジアムです。スタンドが赤で染まってる雰囲気は非常に良いですね。相手チームにとっては非常にやりにくい球場になっている。中々チケットを手にいてるのは難しいですが是非球場に足を運んで、皆様の熱い声援をお願いします。
年間等して厳しい戦いになるかもしれませんが、やはり優勝してほしいと思います。
順位予想をするとカープがやはり優勝でしょう。追っかけてくるチームは大型補強した巨人。脅威ではあるが補強した分チームの和が乱れるとか弱点もあるかと思うので是非巨人には負けない戦いをしてほしい。
次にDeNA。若い選手が出てきて去年3位に入ってクライマックスに出場しました。今年はさらにやる気になって手ごわいチームになると思っています。
2年目の金本阪神、去年上手くいかなかった分若手も力をつけてきたのでそう簡単に勝てない、広島にとっては厳しい戦いになります。個人的には少しだけ阪神にも頑張ってほしいと思っています。
ヤクルトは打線は脅威ですが課題は投手陣。中日に取りこぼしなく勝ってほしいと思っています。ということで今年もカープ優勝ということで予想したいと思います。
ここまでカープの野球の話をしてきましたが、私も野球人として野球というスポーツを通じて今があるわけです。その昔社会人野球におりましてテスト生としてこの世界に入り、そしてプロの初登板の防御率135点というとんでもない数字でスタートした男です。その男が色々な人に助けられて、協力して頂き、22年間できて、自分からやめる、というところまで出来ました。
皆さん五育という言葉をご存知でしょうか。これは子供に対する一つの思いでしょうけど、これから若い人たちを育てるという視点で少し頭に入れて頂ければと思います。
一つ目は、「からだ育」、からだを育てる。子供から大人までやりたいことがあるが体がしっかりしていなければやりたいこともできない。健康もそうですがしっかり体を育てて、何歳になっても体をしっかりさせていこうというものです。
そして次に「和育」。人それぞれでしょうけれどやはり人は一人では生きてはいけません。家族があり、地域の人があり、会社があり、同僚があり、先輩後輩ありでそう言ったいろんな会話の中で和を作りながら育っていく。和が上手く作れるかどうかということです。
そして一番大事にしてほしい「こころ育」。最終的には能力があります。色々な仕事をするうえで「こころ」で通じるだろうか「こころ」で表現できるかどうか、気持ちを出せるかどうか、そういう意味ではこころとこころの繋がりが大事だと思います。
人間、他人を嫌えば嫌われるんです。自分も自然体を出して相手を思いやる心、お互いの気持ちを如何に通じさせていくか、その中で一つ忘れてほしくないのは簡単なことですが挨拶の一言です。これを言えるかどうか。これで気分が凄く変わるんです。
「おはようございます」「こんにちは」と、挨拶を交わしたら気持ちいですよね。挨拶した方もされた方も気持ち良くなる。皆さん普段そうされていると思いますが家庭でも、会社でも、地域でも挨拶に限らず一言一言の重みと言いますか、そういったことが自然出るようにして頂ければと思います。
そして4つ目は「才育」。それぞれ皆さん才能があると思います。若い人を見て良いところを認めてあげて伸ばして頂ければと思います。ただ弱点があれは、それを教育して治してあげる。自分の経験を伝えてあげる。多少目線を下げるとかも必要だと思います。若い人にやる気を起こさせる、そういう気持ちを持ってよろしくお願いします。
そして最後が「夢=ゆめ育」。皆さん当然挑戦とかいろいろな思いがあるでしょうけど、是非目標を持って歩んでほしいと思います。
ということで五育のお話をしましたが、この中で何か参考になれば何らかの形で活かして頂ければと思います。今日は野球の話に加えて私の思いを皆さんにさせて頂きました。
カープは今年が勝負の年ですよね。本当に強いチームになるには今年優勝、日本一になることがベストですが、この2,3年のうちに少なくてもリーグ優勝しないと、またカープは低迷期に入る可能性があります。そういう意味でも今年も緒方監督筆頭にカープに是非とも頑張ってほしいと思います。
広島中央ロータリークラブの皆さんが今年一年良い年で、健康に過ごして頂ければ幸いです。本日はありがとうございました。