卓話時間
第1675例会
2015年08月03日 (月曜日)
- タイトル :
- 新会員卓話「自己紹介」
- 卓話者 :
- 児玉哲郎君
私は、本年4月に田原榮一様、藤村欣吾様のご推薦をいただき、広島中央ロータリークラブに入会させていただいた、児玉哲郎です。本日は、自己紹介の機会をいただきありがとうございました。
私は、1948年1月広島市祇園町長束にて、4人姉弟の3番目として生まれました。私が2歳の時、現住地の広島市中区幟町に父が内科診療所を開業するため、転居してきました。その後、地元の幟町小学校から、修道中学校・高校を経て1965年4月広島大学医学部に入学しました。大学時代はどちらかというとクラブ活動に精を出し、サッカー部、陸上部、ハワイアンクラブなどに在籍し、楽しく学生時代を過ごしました。広島大学医学部を1972年に卒業し、以後6年間広島大学医学部に就学(大学院)・勤務しました。1978年2月30歳の時に縁あって東京築地の国立がんセンター研究所へ異動し、以後35年間途中で病理医から呼吸器内科医へと転向しましたが、国立療養所松戸病院、国立がんセンター東病院、同中央病院、栃木県立がんセンターといずれもがん診療を主とする病院に勤務しました。2013年3月をもって栃木県立がんセンターを65才定年退職し、故郷の広島へ戻ってきました。現在は、広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センターで非常勤医として精密検診業務に携わるとともに、昨年の7月から過去の経験を生かしてがんよろず相談の仕事を県立広島病院「がん専門医よろず相談所」にて行っています。
がん相談については、広島県には様々なかたちが整備され、医師が対応するセカンドオピニオン外来やかかりつけ医が対応する「がんよろず相談医」制度、がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターでは、主として看護師、MSWが各種相談に対応するとともに、病院内外でのがん患者・がん経験者も対応するがんサロン/患者サロンや電話で対応する「がん患者フレンドコール」が設置され、さらにピア・サポーターの養成も始まっています。
県立広島病院では、これらに加えて“がんに関して何でも、気軽に、主治医に遠慮せずに相談して、少しでも疑問、不安を解決していただく”ことを目的に、がん専門医によるがんよろず相談所を開設しました。無料で紹介状を必要とせず、主として医師の立場からがんの診断、治療を中心とした質問に対応しています。毎週火曜日午後に予約制で一枠60分の時間をとり、個室を使用、ソファに座ってゆったりとくつろいだ雰囲気で対面・対応することで、平成26年7月15日~平成27年7月28日までに、相談件数285件を数えています。相談者は、患者本人あるいは配偶者が大半を占めますが、居住地は広島市内をはじめ県内全域にわたり、若干ですが県外(岩国市、岡山市、島根県)からも来院されています。実際の相談時間は、最大90分、最小15分で、平均時間46分となっています。
医師に是非聞きたい、確認したいとのことで、相談内容はほとんどが診療に関してであり、手術、放射線治療、化学療法に加えて、免疫療法、補完代替療法(サプリメント)まで、広範囲に亘っています。がんの種類も様々で、さらに主治医より手渡された血液検査・画像データ、病理報告書、手術説明書、化学療法説明書などを持参された場合は、記載内容の解説もしています。幸いにも、がん相談を受けた方々からは、「がんサロンは利用しているが、専門的アドバイスまで得られない」「定期的に相談に乗っていただければありがたい」など、好評な意見が多くみられました。
以上で、私の紹介を終わります。皆様、これからもご指導よろしくお願いいたします。