卓話時間
第1660例会
2015年03月23日 (月曜日)
- タイトル :
- ゲスト卓話「ワインのあれこれ」
- 卓話者 :
- シニアソムニエ 中村弘法氏
シニアソムリエ 中村弘法氏
洋食で接待しないといけない場合、ワインはつきものです。
誰もが自分のテーブルをウエイターにしっかりと見てもらいたい。そこでワインのテイスティングが重要になるのです。ワインを注文した後、ソムリエ又はウエイターがそのテーブルでホストの方にワインを少しだけ注ぎテイスティングをお願いします。
そこでよく聞くのは「わからないから、そのままゲストに注いで下さい」です。
残念ながらそのテーブルは適当に扱われる可能性があります。大切な接待は必ずテイスティングを行って下さい。
一般的にテイスティングは注がれたワインの味わいだけチェックするように考えてしまいがちです。しかし、大切な事はワインの色を見ることです。
ソムリエやワインショップの店員は、メーカーの試飲会の時必ずワインの色を見るところから始めます。接待のテーブルで「色を見る」動作をすることで「実は私はワインを知っていますよ」と無言でアピールするのです。
その方法とは・・
少しだけ注がれたワインを右手に持ち、斜め45度に傾けます。
左手に白いナプキンを持ちグラスの下のボウル部分に添えます。グラスの上からじっくりとワインの色を観察します(2~3秒くらい)
一言「きれいな色ですね」なんて言うとプロもびっくりです。その後はワインを2~3回クルッと回して香りを嗅ぎ、少しだけワインを口に含み2~3秒後に飲み込みます。
この一連の動作をさりげなく、スムーズに行う事で、ソムリエ達は慌てます。
必ず自分のテーブルやワインサービスが滞りなく大切に扱っていただけるはずです。
皆様、是非さりげなくテイスティングが出来るように練習し、実践して下さい。