卓話時間
第1436例会
2009年11月16日 (月曜日)
- タイトル :
- 新会員卓話「M&Aを成功に導くために」
- 卓話者 :
- 城本健司君
1. 私は三井住友銀行および出向先であるNYのアメリカ大和証券、米国投資銀行でM&Aのアドバイザリー業務を計12年間半経験し、国内外の多数のM&A案件を手掛けてまいりましたが、家業を継承するため熊野町に帰り、この春広島筆産業の五代目社長に就任しました。クラブでは初めての二世会員として入会させて頂きましたが、家業の筆の話は父がしているかと思いますので、本日は私の永年の経験とノウハウを元に「M&Aを成功に導くために」というテーマで中小企業の為のM&A活用術をお話しいたします
2.内容:
1)2008年後半から2009年はリーマンショック並びにその後の世界同時不況の影響で全体の案件数は減少しているものの、国内企業同士のM&Aや日本企業による海外企業のM&Aは着実に行われており(2008年は年間約2,400件)、大企業のみならず中小企業にもM&Aは企業戦略のひとつとして定着しています。
2)2009年は中小企業にとっては試練の年ではありますが、M&Aを前向きに活用してこの「変化の時代」を生き抜き、「事業継続」を果たしていくことが重要です。M&Aの潮流は大都市から地方へ移ってきており、地方の中小企業も「買い手」または「売り手」として積極的に活用されるべきであり、また、地域経済に密着した地域金融機関もM&Aの実現には不可欠な存在であり是非サポートして頂きたいと考えます。
3)まずは自社の企業価値を算定してみられては如何でしょうか。但し、自社の企業価値評価以上に「今後の事業の発展」や「従業員の将来」が最優先です・・・「M&Aはこころ」です。
特に会員の方々には、親身に承りますので、お気軽にご相談ください。