例会記録
第1521例会
2011年11月21日 (月曜日)
【場所】リーガロイヤルホテル広島 【ロータリーソング】それでこそロータリー
- 本日のプログラム
- ゲスト卓話「今シーズンのカープを振り返って」
- 卓話者
- プロ野球解説者 高橋 建氏
- 担当
- プログラム
- 祝事等
- 11月入会(10名)
- 会長時間
- 先日テレビのニュースでGNHという単語を耳にしました。GDPやGNPは耳慣れた単語であるので一瞬聞き間違えかと思ってみていましたら、なんとGross National Happinessの略で 国民総幸福量といわれるものだそうです。
GNHは1972年ブータン国王 ジグミ・シンゲ・ワンチュク が提唱した、国民全体の幸福度を示す尺度であることがネットで調べると出てきました。
ブータンでは以来国民総生産(GNP)で示されるような、金銭的、物質的豊かさを目指すのではなく、精神的豊かさ、幸福を目指す との考えがブータン政府の政策となっているのだそうです。GNHをどのように算出するのか詳細は定かでありませんが具体的には人口67万人、の内8000人から72項目の指標について面談を行い数値化するもので、この項目は、1.心理的幸福度、2.健康、3.教育、4.文化、5、環境、6.コミュニティー、7.良い統治、8.生活水準、9.自分の時間の使い方、9つの構成要素から成り立っているようです。
2005年の国勢調査ではなんと97%の国民が「幸せ」と答えたことに正直びっくりさせられました。
この背景には欲望を否定し、物質的に多くを求めないチベット仏教の教えと、お互いを尊重し合い、自給自足の生活による助け合いの精神、があることがGNHを可能にしていると考えられます。
振り返って我が国を見てみますと、司馬遼太郎の明治維新の頃を扱った作品の中に出てくる英国海軍の従軍記者アーネスト佐藤が、日本の各地を訪れた印象として日本人を“生活は貧しそうに見えるが皆が礼儀正しく、生き生きし、幸せそうな顔つきをしている”非常に不思議な国民であるといっている記載があります。これを見ると開国直後の日本にもブータンに似たような生活信条、精神があったのかもしれません。しかしその後日本は西洋に追いつけ追い越せを目標に市場原理、グローバル化を選択し、GNP、GDPを国力なり国民の生活の質の指標として今日に至っています。昨今の経済低迷を考えるときはたしてGDP、GNPを指標とすることがこれからも可能なのか、GNHの概念が新鮮に聞こえてきました。おりから日本を訪れているブータンの若き国王の立ち振る舞いに温かさと、深い人間性が感じられるのはGNHに対する生活信条に根差しているのかと考えされられたニュースでした。現在ブータンではテレビジョン、インターネット、携帯電話などIT機器が普及しつつあるようで、これらの文明機器によって精神文化が影響を受けないで両者を癒合させたいつまでもGNHを国是とする国であって欲しいと願っています。 - 幹事報告
- ●100万$食事(幹事告知)
●BOX配布物の確認
・会報10月号
●12月のロータリーレートは今月と同様1ドル78円
●RYLA参加報告(幹事)
●次週例会確認
11/28(月)は夜間変更し18:00~創立33周年記念例会を開催(昼間は無し) - 理事役員会
- ・本日18:30より33F「リーガトップ」にて第2回研修セミナー開催
- 委員会報告等
- ・出席 : 出席報告
・R財団委員会 : 愛のコイン箱(ポリオ寄付指定)
・人間尊重・社会奉仕 : 広島南授産第16回感謝祭参加報告と寄付金礼状披露