2016-2017年度　4月期

昨年の6月にロータリークラブのお仲間に加えて頂き、4月で10ヶ月目を迎えることになりました。ロータリー女性会員は今までには無かったことに併せ、職業分類には経営指導と記載されているけれども、見る限りそんな様子でもないし・・一体何をしているのかな??というのが皆様の正直なところではないかと思います。
今日は30分の時間を頂いたので、私自身のこと、会社を興した経緯、会社の事業内容についてお話をさせて頂き、更に皆様との距離を縮めることになればと思っています。
私は広島県豊田郡安浦町の生まれ、生粋の広島産4人兄弟の長女です。父は父の兄弟3人で船舶に搭載されるウインチで特許を取得し、造船業を経営していました。船舶の事業は、時の高度成長の波に乗り、海外進出をする規模の成長を遂げていて、幼ない頃の私の目にでも、進水式での華やかなテープカットや、次々建つ新社屋・人や会社が繁栄する様を見て、また、勢いある上昇気流の空気をふんだんに吸える豊かな環境であったと思います。
しかし、昭和の恐慌　オイルショックで会社は構造不況の波に呑まれ父の会社は倒産し、今までの豊かさに満ち溢れた環境は一夜にして一変、紙の貼られた家具調度品に囲まれての生活は、言葉では表現しにくい重苦しい日々でした・・。
多くの人が父の元から離れて行く中、私は、父の考え方や使っている言葉が以前と大きく違っていることに気づきました。このことから、経営を左右する要因には、外的要因は勿論あります、が、私には内的要因、つまり経営トップ自身の中の方がウエイトが高いと思いました。父の姿を見ていると自分で自分を破壊している様に写ったのです。　そして、傍で何をすることも出来ずにおろおろとしている母を見て、私は経済的・精神的な自立の必要という事に大きな価値を抱きました。そうであって初めて幸せでいれると思ったのです。
当時、私は大学生でしたので、いくつかのアルバイトを経験しながら、修道大学商学部を卒業後、天満屋百貨店外商部に勤務し、学習塾を経営する夫と26歳の時に結婚しました。夫は穏かな人で、経営に関しても特に大きなことを望むことも無い人でした。　
それはそれで良いのですが、私は自分の体験から経済力をつけること・自分の人脈を持つことの大切さを痛感していましたので、夫の仕事を手伝って学習塾の先生をしながら、2歳の子供を連れ、30歳から訪問販売を始めたのです。
小さい子供のお世話と夫の仕事のお手伝いの合間を見てのお仕事でしたが、初めて5年目、35歳の時に年商が1億になっていまして、これを機に法人を設立することになったのです。多くのより良い人達との出会いによって創られた結果と心から感謝しています。これが私の法人設立の経緯です。　
このお仕事内容は、主婦を対象にしたインナーの販売で、販売の経験のない人に営業を教えることに始まり、目標を持つこと、目標に向かって継続すること、立てた目標を達成することを繰り返し繰り返しのミーティングとフォローで身につけで頂き、経営者として独立をさせていくまでが私の役割でした。
この仕事内容で、その組織の中では、全国2500販売代理店中,上位20位圏内を8年間にわたりキープ、動機付けと人を育てるプロとしてしばらく機嫌良く働いていました。　
同じことを伝えるのに人によって違いが出てくることから、心理学に関心を持ち大阪に勉強に通いはじめ心理学全般、カウンセリング、NLP(神経言語プログラミング)、心理療法、ワークショップ、コーチング等のスキルを学び、自分の組織の事実とすり合わせをしながら、それらも手法のひとつとして組織を伸ばし続けました。
しかし、女性は自分が経済力を持たなくても、生活をしていけるという考え方を持ち、難しいことに直面すると戻る場所に戻ってしまう人が多く、私との仕事に対しての温度差が出てくる様になったこと、その頃アメリカでは健康で能力を持ち、それを引き出すことを望む人を対象にした「メタカウンセリング・メンター」があると聞きそれをしてみよう・・それなら温度差ということに苦しむことはない・・どころか喜ばれると考えたのです。
それが現在の私のお仕事になっています。　現在、?オフィスリヴのメニューは経営者のメンタルケアの個人セッションを柱に、目標進捗のアウトソーシング・動機付けスキルアップ研修女性営業チームの編成と目標進捗アウトソーシングタイプ別管理傾向・タイプ別育成法・タイプ別モチベーションの掛け方、プロジェクトの運営・心理学を職場に応用したワークショップ業務委託経営幹部・営業チームの価値観の発見とチームメンバーが真に欲する姿の明確化。雑音にとらわれることなく内なる声を基にしてのゴール設定・現状の明確化、目標達成のために使える資源の選択・選択肢の創造・計画の策定と意志の確認と行動会議ファシリテーション、ニューリーダー育成の機会・時間コストのセーブ・人財資源の有効活用ステージ・相乗効果の有効活用・プロジェクトマネージメント・チャンピオンシップチーム力の構築、人財育成化、人財の職場におけるタイプ分析・より良い人間関係作りの対策、オプション/パフォーマンス測定となっています。
数年前、スコットランドの北に位置している世界の癒しの地=フィンドフォーンに半月滞在した際に、建築家の方の建てられた歌を唄うスペースがあり、世界中の人が輪になり、ひとりづつが声を重ねて行ったことがありました。その時のハーモニーの美しさは言葉にならない・・感動でした。人間、ひとりひとりの存在の尊さに魅了されました。
?オフィスリヴの経営理念「わが社は個人の能力を最大に引き出し、ハーモニーする未来地球の創造に寄与する」とした所以はその体験からのものです。
これからの夢は舛岡と居るとそれぞれが望む「豊か」を与えられる人になりたいと願っています。これからも仲良くして下さると嬉しく思います。
今日は機会を頂いたことに感謝致します。　有難うございました。