- 本日のプログラム
- ゲスト卓話 「フェアプレイ」
- 卓話者
- アメリカンドリーム代表 吉川浩司氏
- 担当
- プログラム
- 祝事等
- ・連続出席表彰(8名)
・結婚記念日(9名) - 会長時間
- 「多様性の社会に寛容と許しを」
4月末で、転勤のため退会された小原良悟氏から退会のご挨拶が来ておりますので紹介させていただきます。
先週ご紹介しましたように、今月は、「母子の健康月間」となっています。今日は、女性の視点から、その生涯を、恵まれない人たちのために尽くされたお二人から学びたいと思います。
世界の貧しい人たちの救済に、その一生を捧げられ、ノーベル平和賞を受けられたマザーテレサは、少女時代から「誰かが何かをしなければ」という声が心に響いて消えなかったそうです。
「病気や貧乏は、薬とお金があれば治ります。しかし、世の中で「自分は必要とされていない」と感じること、つまり、絶望こそが最悪の病なのです。」
このマザーテレサとも親交があり、1984年来日された際、通訳を務めお世話をされた渡辺和子さん(ノートルダム清心女子理事長)を紹介し、女子教育・多様性・寛容について考えてみたいと思います。
渡辺和子さんは昨年12月29日、89歳で逝去されました。
その著書「愛と励ましの言葉365日」をはじめ著書は多数ありますが、2年前に出版された「置かれた場所で咲きなさい」は静かに売れ続けて220万部を突破したと先週の新聞で紹介されました。
1936年2月26日、9歳の時、2.26事件では、父である教育総監・渡辺錠太郎を目の前で青年将校によって暗殺されました。
2月14日の中国新聞で、渡辺和子さんのお父様を殺害したとされる青年将校の弟・安田優さん(91歳)と長年の文通-回顧が続き、2月12日お別れ会に参列された際の言葉が紹介されました。
1986年7月、安田さんは、世年将校たちの50回忌法要があり渡辺さんと出会い、渡辺さんが墓前に手を合わせる姿に、「自分が逆の立場でも、同じことができるだろうか」と涙が止まらなかったそうです。それ以来、交流が始まり、100通以上の手紙のやり取りもありました。「どんなにつらく、悲しい思いで過ごされたことか。それでも優しく接してくださり、許すことの大切さを教わった」
渡辺さんの著書「愛と励ましの言葉365日」の中から12月31日の言葉を紹介させていただきます。
「私たちは、『ただ老いる』だけの日々を送りたくないのです。
『ただ働く』だけの日々でもなく、生活の随所に愛をこめて愛を見出し、自分しか作ることのできない“財産”としての毎日を過ごしたいと願っています。」
同じく昨年亡くなられた医師であり、登山家の田部井淳子さんの言葉を紹介させていただきます。「最後に交わした言葉が心残りだった、ということにならないように。 見るのはもうこれが最後になるかもしれないと思うと、その姿がとても愛おしくなる、死を意識することは、人や生き物に丁寧に向き合う態度を養ってくれる - 幹事報告
- ◎BOX配布物の確認
①理事役員会議事録・5月例会プログラム
②会報2月号
③クラブ細則改正の通知
④小原良悟会員転任ご挨拶状
⑤がん予防印刷物2種
◎回覧物
①第2回クラブ研修セミナー出欠回答表
②田原ガバナー年度打ち上げ会回答表
◎がん予防啓発推進特別委員会=がん予防啓発の印刷物について
◎R財団委員会=100周年記念イベントについて - 理事役員会
- ◎例会終了後12F「ライラック」にて次年度第5回定例理事役員会開催
- 委員会報告等
- ◎職業奉仕 : ロータリアンの行動規範唱和
◎出 席 : 出席報告
卓話時間
ゲスト卓話 「フェアプレイ」
アメリカンドリーム代表 吉川浩司氏
要旨:
2002年ワールドカップ日本招致活動において、いかにして史上初の日本と韓国による共催という決定に至ったのか。この招致活動は、日本と韓国の戦いのように見えたが、実は「フェアープレイ VS ポリティックス(政治力学)」の戦いだった。
日本と韓国の熾烈な招致合戦の中で、日本がフェアープレイを貫くことができたのはなぜか。
招致活動を率いた、広島出身の長沼健日本サッカー協会会長(当時)は、どんな人だったのか。
2020東京オリンピック招致活動を含め、現在様々な世界的スポーツイベントの招致活動の検証が世界の各地で行われ、いくつかの事例では逮捕者も出ている。(FIFA国際サッカー連盟を含め)私が関わった2002年ワールドカップ日本招致活動に関しても調査が行われたが、何一つ不正な活動は出てこなかった。
日本と韓国の一騎打ちとなった招致合戦において、「もっと直接的な手段を取れ」という各方面からのプレッシャーがあった中で、我々現場の人間がこのプレッシャーを感じずに行動できたのは、長沼会長と濱口国際部長の指揮のおかげである。歴史的な検証に耐えられる活動を率いるリーダーシップについて。
全力を挙げて戦った後、ルールに無い共催と決まった、その記者会見に出る前の長沼会長の決心の一言。