- 本日のプログラム
- ゲスト卓話
「私の重症心身障害児とのあゆみ、そしてこれから」 - 卓話者
- 特定非営利活動法人TOM代表理事
山田利英子氏 - 担当
- プログラム委員会
- ゲスト
- ・入会予定ゲスト:波若清暉(はわかせいき)氏
・卓話ゲスト:TOM 楠 拓也氏 - 黙祷
- ・広島廿日市RC所属石本昭三会員(広石産業・取締役会長)が8/16午後5時ご逝去されました(76歳)
- 幹事報告
- ・BOX配布物ご案内
理事役員会議議事録、台中西区RC名簿
・回覧物ご案内
・米山学友会賛助会員新規入会及び既会員 継続のお願い
・ロータリー創立100周年記念式典及び懇親会出欠確認
・台中西区RC会報
・ロータリーの友インターネット速報の紹介
本年度はガバナー事務所よりロータリーの友インターネット速報届きます。掲示板で紹介しておりますのでご覧下さい。
・永冨ガバナーエレクト事務所開設のご案内
開設日:8月1日
所在地:下関市豊前田町(ぶぜんたまち)
・地区ロータリー財団セミナーのご案内
日時:2004/9/11・ 13:30~17:00
場所:県民文化センターふくやま
(参加希望者は事務局へ申し込んでください)
*プログラム掲示 - 委員会報告等
- ・社会奉仕委員会:愛のコイン箱
・出席委員会:出席報告
卓話時間
私の重症心身障害児とのあゆみ、そしてこれから
特定非営利活動法人TOM代表理事 山田利英子氏
私たちの会は、平成5年から地域での福祉活動を始めました。
平成10年6月には、「知的にも身体的にも障害を持つ(重複障害)子どもたちと、その家族を中心として活動できる会を・・・」という親の切なる希望により任意団体の「TOM(トム)」を発足致しました。県西部を活動の拠点(現在廿日市市、阿品台公民館)として、会の名前TOM(本に出てくるわんぱく坊やのトムソーヤのトムです)の様に、障害を抱えていても人々に愛され、明るく伸びやかに、活動的に生活していく姿勢を目指し、毎月第4土曜日に重症心身障害児(者)(以下より重症児(者)と省略)とその家族が集まっています。そして、この活動をより確かなものにするため平成15年4月、特定非営利活動法人TOMを設立しました。
会の活動趣旨は、
・ 肢体不自由児の早期掘り起こし
(早期治療、生活相談の重要性)
・ 重症児(者)の地域社会との支えあい活動
・ それらを支えるボランティアの育成です。
この「TOM」の活動を発信する事により重症児(者)を抱え、悩み困っている家族が集まり、一人では心細いけれど“仲間”や理解し活動を賛助してくださる地域の方々と支え合い勇気を持って、これからの生活の手だてを楽しく学ぶことが出来るのです。
今、日本の福祉制度を必要とされる方々の暮らしぶりや環境も、一昔前よりは良くなり“生き”易くなってはきております。しかし、住んでいる地域、場所によって随分と、福祉制度も格差があります。
地方分権の良さが一般市民に浸透していくには、まだかなりの時間がかかるでしょう。しかし、重症児(者)とその家族は、じっとその時を待つ訳には参りません。なぜならこの時も重症児(者)は一分一秒が解らない命の中で生きているからです。
まず、重症児(者)を守る家族、そして、その家族を支える地域がマンパワーの協力で、行政、地域社会にやりたい事や要望などを自助努力してアピールしていき、重症児(者)の育て易い、過ごし易い環境づくりを進めていかなければなりません。
そして、社会的に最も弱いとされるこの子たちが、いつも、いつまでも“ニコニコ”と“やすらぎ”の中で生活できる世の中がくるなら、本当の意味で“平和”な社会が訪れた事になると思うのです。
「この子達に世の光を」ではなく「この子達を世の光に」と糸賀先生がおっしゃり、鐘を鳴らされた様に、弱い立場の子どもたちそして弱い立場の方々こそが世の光だと断言できる世の中、社会にする為、我々、重症児(者)を抱える家族こそが外に向かって声を大にしていかなければならないと感じております。又、今生きている健常者の方は、その良きサポーターであって欲しいと念じずにはいられません。
どうぞ「弱い立場の子ども、方々こそが『世の光』」と断言できる世の中になります様、皆様のご理解、ご協力、ご支援を心よりお願い致します。