- 本日のプログラム
- ゲスト卓話
「中国地方整備局の防災対策の取り組み」 - 卓話者
- 国土交通省中国地方整備局企画部
総括防災調整官 足立 司様 - 担当
- プログラム
- ゲスト
- 大内 総一郎様 共栄プロパンガス(株)専務取締役)
大田 由孝様 (株)大田葬祭代表取締役社長)
上田 恵様 (有)ピーワークス代表取締役) - 黙祷
- D2710地区2000-2001年度ガバナー土肥浩右氏(享年82才)が昨日午後5時45分ご逝去されました。謹んでお悔やみ申しあげます。
- 祝事等
- ・入会月会員(8名)
・創業月会員(4名) - 会長時間
- 本日は、ゲスト卓話に国土交通省中国地方整備局の総括防災調整官でいらっしゃいます 足立 司 様をお招きしています。そして「中国地方整備局の防災対策の取り組み」についてお話を頂きます。
さて、広島という都市の原点は、毛利氏の居城である、安芸高田市の郡山城の山城に始まります。戦国時代の城下町は、山頂が城であり、城から遠く離れた麓に城下町がありました。城と町は別々なのです。郡山城をはじめ、高梁市の備中松山城、鳥取市の鳥取城などの古い城はすべて山城です。
堅固で防衛に優れた山城を捨て、太田川河口に築城を始めたのが毛利輝元で、1589年のことです。理由は「海と川」です。中国地方の中心性、経済、交通の利便性を優先しました。その視点は、現代の都市経営に通じています。
1600年の関ケ原の戦い以降、城は山から降り、平野に建設されました。日本列島改造の城下町建設時代の到来です。広島城建設はこれより早く、毛利輝元は武将というより優れた都市プランナーと言えます。
毛利輝元の海と川を用いた都市経営は、確かに利便性では優れていますが、広島市はたびたび災害に見舞われるごとく、海と川と山に対する防災対策、減災対策が重要となってきました。
本日は、我が国および広島市の防災対策について興味あるお話を聞かせて頂けるのではないかと楽しみにしています。 - 幹事報告
- ◎100万$食事(幹事告知)
◎BOX配布物の確認
①3月次年度理事役員会議事録
②会報2月号
③米山学友会会報
④JRダイヤ改正時刻表(榎崎会員より寄贈)
◎回覧物
①がん予防セミナー出欠表(4/11〆切) - 理事役員会
- ◎本日例会終了後4階「竹の間」にて次年度第1回クラブアッセンブリー開催
- 委員会報告等
- ◎出 席 : 出席報告
◎R財団委員会 : 愛のコイン箱
◎国際奉仕 : 古切手類収集
卓話時間
ゲス地卓話
「中国地方整備局における防災対策について」
中国地方整備局 総括防災調整官 足立司氏
1. 国土と災害
平成27年の災害と被害の特徴
・水害 7月 台風11号 徳島県阿南市 浸水被害
9月 平成27年9月関東・東北豪雨による甚大な被害発生
・火山災害 5月 口永良部島 噴火発生 全島避難
6月 箱根山、8月 桜島 火山活動が高まる 9月 阿蘇山 噴火発生
災害に対して脆弱な国土
・地震の発生頻度
・台風の通り道
・洪水時の流出量
・河川の急勾配
・狭隘な可住地面積
・複雑な地質、軟弱な地盤 等
自然災害による死者・行方不明者数の推移と防災政策の進展
近年の気象状況の変化と防災行政の取り組み
・「新たなステージに対応した防災・減災のあり方」国土交通省より公表
中国地方(特に広島)の主な自然災害の発生状況
・昭和47年7月 梅雨前線
・昭和63年7月 県北西部豪雨災害 集中豪雨
・平成 3年9月 台風19号
・平成11年6月 6.29広島土砂災害
・平成13年3月 安芸灘地震(芸予地震)
・平成16年9月 台風18号
・平成22年7月 7月豪雨災害(庄原市)
・平成26年8月 8.20広島土砂災害
2. 平時の対応
国土交通省及び中国地方整備局の体制
国土交通省の情報通信ネットワークと総合通信網
中国地方の防災に関する連絡会 平成24年3月発足
地域建設業BCP認定制度
・建設会社におけるBCP策定に係わる特徴
3. 災害時の対応
多発する自然災害と緊急災害対策の実施
・TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)の概要と実績
・8.20広島土砂災害における対応(国土交通省と建設業界)
・災害対策用機械
対策本部車、照明車、排水ポンプ車、衛星通信車、分解組立バックホウ等
4. まとめ
東日本大震災の実体験に基づく教訓
『備えていたことしか、役にはたたなかった。
備えていただけでは、十分ではなかった。』
備え、しかる後にこれを超越せよ