- 本日のプログラム
- ゲスト卓話
「今年のカープの戦力予測-広島カープは優勝できるか-」 - 卓話者
- 元広島東洋カープ選手,RCC野球解説者 安仁屋宗八氏
- 担当
- プログラム
- 祝事等
- ・連続出席表彰(7名)
結婚記念日(11名) - 会長時間
- 本日は、安仁屋さんをお招きしています。卓話で広島カープの話題を含めてプロ野球のお話をして頂けると思いますので、私も、今話題のプリ野球選手の話をしてみたいと思います。
この前長嶋さんが、巨人の練習風景を視察に行っている様子が、TVで報道されていました。いつものことですが、淡いベージュのニット帽に同色のパンツ、首には手織り風の焦げ茶っぽいチェックのマフラー、皮ジャケットは焦げ茶で、ファッションのコーディネートも素晴らしく、背筋もスッと伸びていました。
長嶋さんを見ていますと、目下話題の清原選手と比較してみたくなります。
清原さんは、豪快、奔放、大雑把といったパーソナリティーで知られた人ですが、そのファッションセンスにはいささかのデリカシーも感じられません。眉には剃りを入れて、耳にはピアス、体にはタトゥ-、ルーズな服という、ワイルドさや男くささを前面に押し出した強面ファッションです。ヒネリもタメも、何もない。むき出しのバイオレンス志向です。
清原氏の現役時代に語っていたという、ある恐怖についての一言があります。「5万人の観客の中で、ヒットやホームランを打てば凄い喝采を浴びるけれども、三振や凡打だと、それがアーッという失望の溜息になる。それが凄い恐怖だった」という意味の言葉です。
野球選手も大物になればなるほど期待も大きくなって、みごと期待に応えられれば、大喝采を浴びますが、答えられなければ大失望の溜息を浴びることになります。私たちはスターというと喝采の部分ばかり見がちですが、それは常に失望の溜息と背中合わせとなっています。
それは、すさまじいほどのプレッシャーだと思いますが、そのプレッシャーに押しつぶされない精神力を持った者だけがスーパースターになれるのだと思います。
清原さんの精神力は、そのファッションに象徴されるように、ごく単調で平板な「強さ」信仰にとどまったままで、平たく言えば「空威張り」にも見えます。
清原さんのことを「長嶋茂雄になれなかった男」と書いたメディアもありますが、かなり的確に言い表しています。長嶋さんの、あのスケールの大きな鈍感力というか、無意識世界の力強さはおいそれとまねのできるものではありません。 おそらく天性のものでしょうが、私たちも「プレッシャーに押しつぶされない精神力を持った男、長嶋茂雄」に一歩でも近づきたいものです。 - 幹事報告
- ◎BOX配布物の確認
・3月理事役員会議事録、4月プログラム
◎回覧物
①がん予防セミナー出欠表(4/11〆切)
②次年度第1回クラブアッセンブリー出欠表(本日〆切)
◎次週3/21(月)は振替休日の為例会は休会 - 理事役員会
- ・例会終了後12F「ライラック」にて次年度第4回理事役員会開催
- 委員会報告等
- ◎職業奉仕 : 四つのテスト唱和
◎出 席 : 出席報告
◎広 報 : ロータリーの友紹介
◎R財団 : 「ポリオプラス」について
卓話時間
ゲスト卓話 「今年の広島カープの戦力予想-広島カープは優勝できるか」
RCC 安仁屋 宗八 氏
「今年のカープは優勝できるか」という話ですが、僕に聞くことは野暮だと思います。必ず優勝し、日本一になります。間違いなく戦力が整ってきたのは確かです。
去年活躍した前田が居ないことが、皆さん不安材料だと思いますが、良い選手がいなくなると、次に良い選手がまた出てくる。それがプロ野球です。
前健の後をやってくれると信じていた大瀬良が、ちょっと故障で休んでいます。それに代わる新人選手2人、横山・岡田が、やってくれると個人的に信じています。
まだまだ新人に頼ってはダメですが、その分、福井・野村、この二人が前健の後は自分がやるという事で、頑張っています。黒田・ジョンソンではなく、ゆうゆうコンビの2人が、チームを引っ張って欲しいと思っていますから、僕は2人共、2ケタで勝ってくれると信じています。だから、カープは必ず日本一になります。
先ほど村上会長が、長嶋さんと清原の違いを言われましたが、長嶋さんも結構トボケていました。
僕は、一応巨人キラーと呼ばれていました。長嶋さんという人は実にエピソードの多い人で、代打を送るバントの場面で、「上田」と言うのを、「代打バント」と言ったことで、「あっ、送りバントじゃ」と、みんな解ります。
僕がマウンドで投げた7回、2-1で勝っている場面。ランナー1、2塁、バッター長嶋、2アウトで1球目シュート、次はスライダーがボールになりました。
2アウトで、ランナー1,2塁。詰まらそうと思いシュートを投げたら、ストライクでカウントは、2-1になり、そしたら、「うーん、この球は打てないよ」と、僕に聞こえるようにシュートを投げさせようとして言うんです。そうしたら、キャッチャーは久保さんで、若いキャッチャーです。僕ら若いバッテリーですから、見事にはまり、2塁打を打たれて逆転されました。
だから、長嶋さんって、動物的カンというか、人を引き付けるところを持っているバッターでしたね。
それに比べ清原君は、最初プロ野球に入るとき、絶対巨人にドラフト1位で上がるというのを、桑田が上がりました。それで、自分は西武に行きましたが、どうしても巨人でやりたかったので、巨人に移ってから、薬をやるようになったみたいです。
精神的な弱さがあった。だから、こんな話はあまりしたくないですが、僕は今日思った事を言わしてもらいます。
僕は臨時コーチで今年初めて、カープに行きました。寂しかったのが、球場に行くと、今日の練習内容をランニングコーチが説明するとき、選手が16人位いたと思いますが誰一人返事をしないんです。
おかしいじゃないか、挨拶もできないのかなと思っていたら、「安仁屋さん何かないですか」と言われたので、「おはよう」と言ったら、何人かしか「おはようございます」と挨拶しませんでした。もう一回「おはよう」言ったら、その時みんなが初めて「おはようございます」と返ってきました。「挨拶ができんのは、野球以前の問題」、そこから始めました。
このチームは、特にピッチャーに若い選手が多いので、1日の始まりは笑顔の挨拶から。
僕が臨時コーチの第一声が、それでした。僕は1番大切なことは、挨拶、笑顔だと思います。プロ野球選手は寿命が短いので、野球を辞めた後の人生が長い。挨拶もできなかったら野球をやめたとき他の仕事に就けないのです。
最後には、選手から挨拶が出るようになり、みんな笑顔になりました。僕も良かったと思うし、教えたのはそれで、技術的なことは一切教えてないです。
後は登板するときの姿勢で「自分が投げないと試合が始まらない、投げるときは自信をもって投げなさい、自信をもって投げたら打たれても悔いが残らない。」という事です。
だから、キャッチャーに任せっきりで投げたくない球でも、サインが出たら、そこへ投げて打たれたら、言い訳ができて逃げ道になります。それをやらないためには、「キャッチャーからサインが出ても、投げたくない球だったら首を振れ、それで自分が投げたい球を投げなさい。」そういう事をピッチャーには強く言ってきました。
今年のカープについては、ピッチャーは黒田・ジョンソンに、福井・野村が中心になる4人です。あとは、新人の岡田・横山、中継ぎで、一岡、中田廉、今村、ジャクソン、僕個人的にですけど粒がそろって、他のチームにひけをとらないと思います。
他の解説者に聞いても、セリーグは特に今年はドングリの背比べで、ヤクルトが抜け出す事もないし、ずば抜けて強いチームはないですね。
セリーグの場合は、どこが優勝しても最下位でもおかしくないという事です。まあ、ソフトバンクは、ずば抜けています。
野手に関してはあまり知らないですが、チームを引っ張っていくのは、菊丸です。彼がチームを引っ張ってくれれば、打順も繋がりがでてきます。個人的には、田中広輔が1番打って、菊、丸、ルナ、エルドレッドか新井と言う感じでいけば、よそにひけをとらない打線だと思います。今年は優勝だけでなく、日本一間違いないと思います。
今度、19,20日とヤフードームでオープン戦があります。帰ってきて21日最後のオープン戦が終わると、開幕25日です。この3連戦結果をみてください、今ソフトバンク6連勝無敗ですから、それに勝ったら相当自信になると思います。最後、黒田・ジョンソンあたりが投げると思いますので、それに期待して今年は日本一間違いないです。
今年、チケットがなかなか手に入らない事が、ファンの1番の悩みですが、有難い事です。それだけ広島の経済効果が上がっていると思います。