- 本日のプログラム
- ゲスト卓話
「はだしのゲン作者[中沢啓治]さんの遺言」 - 卓話者
- RCC中国放送記者 藤原大介氏
- 担当
- プログラム
- 祝事等
- 創業月会員(16)
- 会長時間
- みなさん,こんにちは。先週新会員歓迎会並びにロータリー情報集会に多くの会員にご参加いただきまして,大変ありがとうございました。大変盛り上がり非常に楽しい会であったと思います。特に若い会員のご入会により,広島中央ロータリークラブに活気が満ちて,バイタリティーのあるクラブの成長力が感じられるものであったと思います。
経営コンサルタントのトム・ピーターズが20~30年前に書いた本に『エクセレント・カンパニー』という本がございます。超優良企業・組織の実態を本にしたものです。超優良企業の条件,すばらしい組織体とはどんなものなのかが書かれてあります。1つは,その組織の進むべき方向,たとえば今アベノミクスといわれているような成長戦略,ロータリーでいう戦略計画,あるいは中央ロータリーの長期計画が明確になっていること,もう1つは,好ましい組織風土,組織文化が醸成されることであり,この2つが車の両輪だということです。私ども中央ロータリークラブの会員も68名,その中で入会3年未満が21名(30.1%),入会5年未満では31名(45.6%)になります。創立以来34年,諸先輩方が作って参りました中央ロータリークラブの文化・風土と,新しい会員がもたらす活力が融合して,より好ましいクラブの文化が出来上がれば,我がクラブも素晴らしい成長が実現できると思います。
そして,このたび私たちはご縁があって新会員の皆様との縁・出会いをいただきました。この縁・出会いについて,「小才は縁に逢って縁に気づかず、中才は縁に逢って縁を活かさず、大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」という言葉がございます。ぜひ私たちは新会員との縁・出会いを活かして,ロータリーの友としてかけがえのないものにしていきたいと思います。そして,広島中央ロータリークラブに好ましい組織文化・風土を醸成させて,エクセレントクラブを目指していきたいと思います。これで会長時間を終わります。 - 幹事報告
- ●BOX配布物の確認
①3月号会報
②「マイカー乗るまぁデー」PR活動&献血支援活動ご協力のお願い
③(参加者のみ)広島14RC合同懇親ゴルフ大会メンバー表
●回覧物
①「マイカー乗るまぁデー」PR活動&献血支援活動」(5/18)参加票
②第4回研修セミナー(5/13)出欠票
●次年度名簿作成用個人データは,本日締切です。
●例会の休会についてお知らせです。次週4月29日(月・祝)は昭和の日のため,5月6日(月)は振替休日のため,いずれも例会は休会となります。お間違えなきようお願いします。 - 委員会報告等
- ・出 席 : 出席報告
・国際奉仕 : 古切手収集
・人間尊重・社会奉仕 : 「マイカー乗るまぁデー」PR活動&献血支援活動(5/18)ご協力のお願い
・新世代奉仕=世界平和フォーラム広島(5/17~18)のご案内
・ロータリー情報=新入会員を対象とするファイアー・サイド・ミーティングのご案内(5月に2回,6月に2回開催予定)
卓話時間
ゲスト卓話[はだしのゲン]中沢啓治さんの遺言
RCC 報道部 藤原大介氏
中沢啓治さんは最初の原爆漫画で米国人専門の殺し屋を描きました。「恨み」が全面に出ていました。はだしのゲンでは、主人公ゲンが逆境に耐える姿を描き、「生きる」という普遍的な物語へ高めました。
中沢さんを取材した記者は数多くいます。自分は晩年に機会を得ました。去年3月に診療の様子を取材した際、レントゲン写真にショックを受けました。がんが体中に転移していました。その時の映像は放送せず、今も「封印」してあります。それほど体調が悪いのに講演や取材の依頼に応じ、原爆を生涯問い続けました。
遺骨は埼玉の自宅にあります。普通の机の上に置かれ、線香も焚かれていません。「原爆の時の死臭を思い出すから」と線香を嫌った本人の意向に沿っているそうです。
ゲンは18か国語で出版され、さらに中国語などへ翻訳中です。国境や民族を超え共感を呼ぶ理由は、作品の面白さだけではないでしょう。日本の戦争被害だけでなく、加害にも触れた点が「公平」と受け止められているのかもしれません。
妻ミサヨさんから伝言を預かりました。中沢さんはオバマ米大統領へ英語版のゲンを届ける願いを果たせないまま、去年12月に亡くなりました。大統領へのルートで心当たりのある方はぜひ情報をお寄せ下さい。