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2011年
6月 20日 月曜日
出席
健康一口メモ「百歳以上生きるための秘訣」
百歳以上生きるための秘訣 村上恒二君
1.百寿者とは百歳を超えても、元気で生き生きとしている人のこと。尊敬をこめて百寿者と呼ぶ。百歳以上の人は2010年現在44,449人(女性が全体の86.5%)、10年前の4倍、20年前の15倍(3078人、1989年)である。
2.百寿者の特徴
1)若いころから太っていない。動きがしなやか。軽々としている。若いころから体重が一定である。
2)一生を通じて太らないためには、日々の生活管理、ストレスの少なさ、これが長寿につながっている(三浦敬三、板橋光、曻地三郎、中川牧三、有馬秀子、日野原重明他の調査から) 。
3.若さを保つ秘訣はカロリー制限(ウイスコンシン大学、USA、2009)
【研究対象】 ヒトに近いアカゲザルという種類のサルを2つのグループに分け、20年間にわたり観察(1989年~)した。
【方法】 (1) 通常与えているエサを70%にカット群:38匹 (2) 通常の餌群:38匹で比較検討した。
【結果】 1)エサ70%群では、 (1) 生存率、(2) 糖尿病、(3) がんの発生率が少ない、(4) 脳の委縮がぐんと少ない、(5) 外見毛並みもつやつや、目つきも鋭く、動きも敏捷。6全体的に見た目が大変若々しい。 2) 通常群では(1) 毛並みがぼろぼろ、(2) 動きも緩慢、(3) 皮膚のシワがたくさん、(4) まさに年寄りという感じ、(5) 個々のサルをみると、これが同じ年齢のサルとは思えないくらいその差は歴然としている。
【結論】エサの量を70%にするだけで、(1) 老化を遅らせ、(2) 死亡率が低く、(3) 病気にもなりにくい。
4.カロリー制限は老化を遅らせるメカニズムをスイッチオンさせる。
1)老化の原因 (1) ミトコンドリア(細胞のエネルギー工場)は年をとると衰えてきて活性酸素を出して、出会うものをすべて壊す。その結果、物忘れ、認知症、白髪、しわ、シミを引き起こす。
(2) 免疫細胞は自分と他人の識別をして他人、バイ菌をやっつける。 しかし、年をとると味方と敵を見間違って味方を攻撃し暴走する。血管を攻撃すれば動脈硬化を引き起こす。
5.カロリー制限がなぜ人の寿命を延ばすのか
1)生体はカロリー制限をすると飢餓状態と認識して、サーチュイン遺伝子をスイッチオンさせる。サーチュイン遺伝子は、サーチュイン酵素を出してミトコンドリアが増えて大きくなり活性化する。また、カロリー制限は免疫細胞の正常化を促す。そしてインシュリンの受けわたしもスムースにする。
2)サーチュイン遺伝子はあらゆる生物で寿命を延ばす(レオナルド・ガレンテ博士、マサチュ-セッツ工科大学、USA、2000年に発見)。 飢餓状態から生き延びるためにすべての動物に供えられている遺伝子で、飢餓状態を作るとサーチュイン遺伝子が働き、サーチュイン酵素をだし、100種類以上の老化の活動を抑える。
3)臨床的にはアメリカカロリー制限協会(全米5000人、30%カロリー制限)ですでに実践している。
4)カロリー制限が難しい人にはカロリー制限の必要なしで、老化を遅らせ長生きできる夢のようなサプリメントがアメリカで発売済みであるが(商品名:ナチュラル・レスブラトロール)、人間での効果は保障されていない。
6.まとめ:長生きの秘訣は、カロリー制限(腹7分目)。ただし、粗食は老化を進めますので注意。とくに百寿者では栄養の中でもタンパク質―動物性タンパク質(肉)の摂取が増えているがバランスよく食べること。そして足腰の強化、運動が必要。 カロリー制限×運動×心がけ=いつまでも若く保つ秘訣。