クラブ行事・委員会活動
- 奉仕プロジェクト委員会
- 奉仕プロジェクト委員会 I・M
- 2017年03月09日 (木曜日) 18:15
- 奉仕プロジェクト委員会
- 広島市立広島特別支援学校へ i Pad 一式5セットを寄贈
- 2017年02月23日 (木曜日) 18:25
- クラブ広報委員会
- 2016-17年度 地区大会報告
- 2016年10月29日 (土曜日) 09:00
- 奉仕プロジェクト委員会
- 2016-17年度 奉仕プロジェクト委員会IFM
- 2016年10月03日 (月曜日) 18:30
2009年
6月 22日 月曜日
国際親善奨学生 幸元貴志君
財団国際親善奨学生最終報告書
RI第2710地区役員各位
広島中央RC役員理事各位
財団国際親善奨学生の幸元と申します。最終報告書をしたためましたのでお送りします。
一時帰国時にオリエンテーションなどがありましたら参加したく存じます。二年間の御支援誠にありがとうございました。
国際親善奨学生 幸元
1. 学業面での成果(優等賞や取得学位など)、およびこの留学体験があなたの職業、学業、ボランティア活動その他の面でどのように役立つかについて説明してください。
マルク・ド=フェリエール=ル=ヴァイエ、ジャン=ピエール・ヴィリオ領教授の懇切丁寧な指導のもと、両大戦間期のガラス瓶製造の自動化という主題に取り組んできた。現在近現代史の修士課程第二学年次の学位取得に向けて口頭試問の準備を行っている。この研究によって、普遍的な営みと思われている技術革新が実は社会・経済・文化的な背景を抱えていることについての関心をよせるようになった。
他方受入国フランスが私の出身国日本と同様に激動の時代の只中にあり、グローバリゼーションや社会が抱える困難問題に直面していることにも触れておきたい。これらの問題の存在により注意を払うようになった。
2. あなたの留学体験があなたの受入国や派遣国に対する視点をどのように変えたと思いますか。あなたはロータリー財団の使命である「国際理解、親善、平和の達成」にどのように貢献しましたか
フランス社会を観察して飽きることがなかった。ヨーロッパ文明の中にあるフランスは個人主義が社会の構成原理として貫徹していル。そのため日本におけるやり方とは少々異なる強い自己主張を求められる。しかし、フランス社会はまたキリスト教由来の友愛に重きを置いているのも事実である。
事実における知識や解釈の違いに起因する諸問題の解決に努力をつぎ込む社会なのがフランスだとすれば、日本は作業の正確さと時間管理の尊重が求められる社会であり、トラブルの事前回避に努力が払われる特色が際立っている。以上のような違いを多少なりとも説明することができた。
3. あなたが国際親善使節としてどのように奉仕したか、個別に例を挙げてください。あなたは誰か他の人の人生を向上させるようなことをしましたか。あなたの人生を変えるような特別な経験をしましたか。
あえていくつかの例を挙げれば、私自身の知的好奇心に沿って出身国日本の食文化や料理、将棋を紹介した。トゥーレーヌ地方で生活することによって他人を一旦受け入れたらとことん付き合うフランス人の覚悟を知ることができた。親善大使として、トゥーレーヌのロータリアンは奨学生とともにロータリー活動を分かち合うことに重きをおいている印象を受けた。
4. あなたはロータリーのことを友人、同僚、家族にどのように話すつもりですか。国際親善奨学金についてどのように説明しますか。
ロータリーとは、職業上の評価、業績、進取の気性、見識や責任感によって社会的な認知を受けた優秀な専門職業人によって組織される非営利団体である。会員間の親睦によって支えられているロータリーの活動は、職業一般の質の向上、地域社会の発展、国際親善の促進という目標の実現を目指している。
国際親善奨学金は奨学生にとってまずロータリーワールドを体験するためのパスポートである。奨学生は経済的支援のおかげで受入国の文化や制度を熟知することができ、また受領期間中の体験が職業上のキャリアに役立つ。
5. ロータリー財団や、派遣地区のロータリアンおよび受入地区のロータリアンから受け取った資料や、受けた研修は、どのようにあなたが国際親善使節として成功するための準備として役立ちましたか。オリエンテーションを改善するために、どのような具体的な提言がありますか。
派遣クラブの広島中央RCからはフランスでの留学を実現する際に多大なお力添えを頂戴した。派遣地区第2710地区からは日本国外での健康維持についての情報提供に与った。受入クラブのトゥール・ヴァル=ド=ロワールRCは私がフランス社会に慣れるために文化上の相違やトゥーレーヌ地方における日常生活についてお世話を欠かさなかった。受入地区第1720地区も私を歓迎して下さった。
6. 将来の奨学生に、ロータリー国際親善奨学生としての留学生活、文化の相違、ロータリー、派遣ロータリー・クラブおよび受入ロータリー・クラブを代表することに関してどのような助言や情報がありますか
ロータリークラブでスピーチを行うためだけでなく、住民の前で自分の言いたいことを伝えるためにも受入国の言語をよく学んでおくことが不可欠だと実感している。口述であれ、筆記であれ、意思の疎通がうまくいくと日常生活で直面するトラブルにより適切に対処することができると思う。
7. あなたは、ロータリーと引き続きどのように関わりますか。ロータリーまたはローターアクトの会員になったり、奨学金の候補者を紹介したり、オリエン
テーションに参加したりしますか。
ロータリークラブの入会に関しては各クラブの自治に関わることなので私個人が関知する立場にはない。一方で、奨学生候補者の紹介や将来の奨学生対象のオリエンテーション等の会合に参加することはできるのではないかと考えております。受入国のロータリーとは定期的にコンタクトを取る所存である。
※報告書に写真を添付する予定でしたが、データの入ったパソコンが盗難に遭い、残念ながら添付できないとのこと、無事にご帰国ください。