- 本日のプログラム
- ゲスト卓話
「日本の通貨制度」 - 卓話者
- 中国財務局 総務部長 木㔟俊光様
- 担当
- プログラム
- 祝事等
- ・入会月会員(3名)
・創業月会員(2名) - 会長時間
- 本日は、1946年(昭和21年)12月21日午前4時、和歌山県潮岬沖M 8.0の昭和南海地震が起きた日であります。この地震では、地震発生直後に津波が発生し、死者は、行方不明者を含めて1,443名となっています。
この地震は1945年の終戦前後にかけて4年連続で1000名を超える死者を出した4大地震(鳥取地震、三河地震、東南海地震)の一つです。
過去の南海地震は、684年- M 8 1⁄4、887年- M 8.5、1099年- M 8.3、1361年- M 8.5、1707年 - M 8.6、1854年 - M 8.4、1946年 - M 8.0と7回起きている。
今後の予測ですが、マグニチュードは8.4前後、地震発生確率は10年以内は20%程度、20年以内は60%程度、30年以内は90%程度である。
『防災』は、被害を防ぐことですが、被害を完全に防ぐことは不可能です。また、発生が想定される全ての被害を食い止めようとすると、いくらコストをかけても間に合わないことが阪神・淡路大震災の被災体験から明白となった。
『減災』とは、限られた予算や資源を集中的にかけることで、結果的に被害の最小化を図ろう(≒人命が失われるという最悪の事態だけは何としても避けよう)という発想が生まれた。
災害時に最も被害を受けるのは他でもない、地域に住む市民自身であるからである。それだけに、近年は行政と市民が協働で地域の防災力を向上させようという防災まちづくり事業が多くの市町村において取り組まれるようになり、減災は防災まちづくりにおけるひとつの戦略として浸透しつつある。 - 幹事報告
- ◎100万$食事(幹事告知)
◎BOX配布物の確認
・会報11月号
・地区大会報告書
・次年度第1回理事役員会議事録
・本日の卓話資料
◎回覧物
・クリスマス家族会参加者表の再確認(記入漏れ・名前の字・ふりがな・男女別等)
◎次回例会について
12/28の例会を変更して、次週12/25(金)に夜間例会並びにクリスマス家族会を18:30~グランドプリンスホテルにて開催します。
送迎バスは広島駅発17:40、市民病院前経由の1便と変更させていただきましたので、よろしくお願いいたします。
◎メークアップについて
クリスマス家族例会欠席者のメークアップ期間はは12/15~1/10となっていますが、早めの実施をお願いします。
◎合同事務局の冬期休暇について
12/29-1/3となっています。よろしくお願いいたします。
◎1月会費のご案内について
12/28発送の予定です。 - 理事役員会
- ◎本日18:30より33階リーガトップにてがん予防啓発推進委員会IFM開催
- 委員会報告等
- ◎出 席 : 出席報告
◎ロータリー財団委員会 : 愛のコイン箱
◎国際奉仕 : 古切手類収集
◎社会奉仕委員会 : 広島作業所訪問例会について
卓話時間
ゲスト卓話「日本の通貨制度」
中国財務局 総務部長 木㔟俊光様
財政・経済の基礎である我が国の「通貨」には、「貨幣」と「日本銀行券」(以下「日銀券」という。)があり、貨幣と日銀券では、いくつか異なる点がある。貨幣は、造幣局が製造し、政府が発行している。一方、日銀券は、国立印刷局が製造し、日本銀行が発行している。種類についてみると、貨幣は1円から500円までの6種類で、日銀券は千円から1万円までの4種類となっている。そして、貨幣は法律に基づき記念貨幣を発行することができるが、記念紙幣は今のところ発行できない。
貨幣の製造枚数をみると、年度により変動はあるものの、毎年度、合計で概ね10億枚程度となっている。種類ごとでは、消費税率が引き上げられた26年度には1円の製造枚数が急増している。10円については、26年度当初計画に比べ27年度当初計画では、製造枚数が倍増している。これは需要が増加したためであるが、一例として、消費税率引上げの影響で、自動販売機で使う10円の枚数が増えたことなどが挙げられる。
日銀券の製造枚数をみると、毎年度、合計で概ね30億枚程度で推移している。現在は、1万円券、5千円券、千円券の3種類を製造しており、2千円券については、製造されていない。
偽造通貨の発見状況については、平成16年には、25,858枚の偽造紙幣が発見されていたが、平成16年に改刷して以降、大幅に減少し、近年は低水準で推移している。偽造防止技術には様々なものがあるが、日銀券については、券面全体がザラザラした手触りであるほか、ホログラムや透かしが施されており、傾けたり透かしたりすることでも違いが分かる。また、両下隅に目の不自由な方が券種を識別するためのマークがあり、触ることで券種が分かるようになっている。貨幣については、500円硬貨には高度な製造技術が必要な斜めのギザが施されている。このように日本の通貨の偽造抵抗力は非常に高いものとなっている。
記念貨幣については、明治など非常に古くからあるように思われがちだが、初めて発行されたのは、昭和39年の東京オリンピックの時である。以降、発行が重ねられ、大きく次の4種類に分けることができる。①天皇陛下御在位20年等の皇室の御慶事に関するもの、②東京オリンピック等の国際的な行事に関するもの、③地方自治法施行60周年等の国家の構造、主権に関するもの、④新幹線鉄道開業50周年等の国家的プロジェクトに関するもの、である。2020年の東京オリンピック開催が決定しているが、近年のオリンピックでは、各国とも数年かけて多くの記念貨幣を発行しており、ロンドンでは約60種類発行し、リオでも30数種類の発行を予定している。東京オリンピックについては、今後の話になるが、関心を持っていただければ幸いである。