- 本日のプログラム
- ゲスト卓話
「やる気を引き出すコーチング」 - 卓話者
- コーチング・マネージメント
代表取締役 野口嘉則氏 - 担当
- 出席委員会
- 祝事等
- ・会員誕生日祝(2名)
・夫人誕生日祝(2名) - 会長時間
- ・米山功労者表彰(杉本君、緒方君、河野君)
・職業トピックス紹介(小笠君) 「人材派遣の動向について」 - 幹事報告
- ・BOX配布物:ロータリーの友・地区大会報告書・名簿追加訂正版
・米山奨学記念館より創立35周年記念式典のご案内が参りました。
日時:平成16年9月18日・13:30~
場所:東レ総合研修センター(三島市末広町)
詳しくは掲示板の案内状をご覧下さい。 - 理事役員会
- ・本日例会終了後12階「ライラック」にて定例理事役員会開催
・本日18:30~32階「パール」にて新旧理事役員引継会開催開催 - 委員会報告等
- ・出席委員会:出席報告
卓話時間
やる気を引き出すコーチング
(有)コーチング・マネージメント代表取締役 野口 嘉則氏
コーチングは、相手のやる気を引き出し、自発的行動を促し、能力を開発していくコミュニケーションの方法です。特に、社員を「自ら考え自ら行動する自立型人材」に育てていく育成法として注目されています。本日は、すぐに実践していただけてお役に立つスキルを、二つご紹介します。人のやる気を引き出す(動機づける)には、2つのアプローチがあります。
一つは「外発的モチベーション」。これは、アメとムチで代表されるような、外部からのモチベーションです。「頑張ったら昇給する、昇進する」「成果を出せないと叱責される」などが、これに当たります。また、理屈や権威によって人を動かそうとするのも、これに当たります。今、特に20代の若い人達に対して、この外発的モチベーションが通じにくくなっており、これだけではモチベートしにくくなってきています。しかも、この傾向は今後も、年々強まっていくそうです。
そこで、注目されているのが、もう一つの「内発的モチベーション」です。これは、本人の内にある「やる気」を引き出してサポートしていく方法です。内発的モチベーションは、外発的モチベーション以上に強力なやる気を継続的に維持させることが可能です。また、創造的な行動を促します。コーチングは、この内発的モチベーションを引き出す方法として有効なのです。
コーチングには、いくつかの基本的なスキルがあります。今日は、その中の「質問のスキル」から、二つのスキルを紹介したいと思います。
コーチングは、「人材を育てるのが上手な経営者やマネージャー」「名選手を多く育てている名コーチ」など、人を育てる達人・名人たちの共通点から見つけ出されたスキルです。例えば、上司であるあなたのところに部下がやってきて、次のように言ったとします。「任せていただいた仕事なんですが、8割がた失敗してしましました・・・」。精神的にも落ち込んでいる雰囲気です。さて、ここで、どのように声をかけますか?ここで、例えば「なぜ失敗したんだ?」とか「どんな失敗をしたんだ?」と声をかけますと、普通の部下なら、頭が「言い逃れモード」になってしまい、無意識に言い訳ばかりを探してしまいます。つまり、部下から、前向き・創造的な考えや解決策は、引き出せなくなります。ここで、コーチングのモデルとなった「人を育てる名人達」だと、「肯定質問」を使う人が多いのです。肯定質問とは、「まず肯定的な面に焦点を当てる質問」です。この例ですと、「8割がた失敗したということは、2割はうまくいったんだな。ではまず、2割の『うまくいったこと』は何?そこから話してもらえる?」とすれば、肯定質問になります。すると、部下は『うまくいったこと』を話しているうちに、頭が「前向きモード」になってきます。その後で、残りの8割の失敗の部分も聞き出す必要がありますが、この時、「なぜ失敗したんだ?」と質問するのでなく、「次に成功させるとしたら、どのようにしたらいいと思う?」と質問します。すると、部下から、前向き・創造的なアイディアが出やすくなります。これは「未来質問」と言います。部下は、過去に向けて「なぜ?」と問われると萎縮して言い訳を言いますが、未来に向けて「どのように?」と問われると、意欲的に解決策を探します。ぜひ試してみて下さい。