- 本日のプログラム
- ゲスト卓話「広島の酒の歴史」
- 卓話者
- 広島県酒造組合連合会
技術顧問 末成和夫氏 - 担当
- プログラム
- ゲスト
- 入会予定ゲスト:田中純子様
- 祝事等
- ・連続出席表彰(4名)
・結婚記念日(2名) - 会長時間
- ・津久江一郎会員 退会報告
・田中純子様 入会予定
一昨日に行われた碓井会員お別れの会には多くの皆様に参加していただき有難うございました。小生も異なった立場で2回献花をさせていただきました。
碓井会員についてはすでに繰り返しになりますが激務の中、また最近は闘病中にもかかわらず16年間にわたって連続出席を続けれておられたことに改めて敬意を表したいと思います。碓井会員がいかに例会出席にこだわっておられ、ロータリークラブにおいては例会出席が義務であることを身をもって私たちに示して頂きました。このことからも素晴らしいロータリアンであったことを今一度心に刻みご冥福をお祈りしたいと思います。
さて先週の新聞に、iPS細胞から肝臓を作り出すことに成功したり、老化の原因となるタンパク質が特定された、などが報道されました。
実はこの4月に小生大学を引っ越すときに、1988年のJAMA(米国医師会雑誌)の日本語版に“21世紀の医療技術を予測する”、と題した論文が見つかりました。それを読み返してみますと今回の肝臓を創ることは2006年にヒトの細胞、組織を組み込んだ人工臓器、人工肝臓などが実用化されると予測されていました。2008年に臓器の再生能が解明されるとあります。したがってほぼ近似した進歩と考えられます。また老化の機構についてはちょうど今年2012年に解明されると予測され、まさにぴったりしており非常にびっくりいたしました。20世紀末の科学技術の重要度は上位から1、がんの転移を防ぐ有効な手段が開発される、2、細胞の癌化の機構が解明される、3、マグニチュード7以上の地震の発生の予知が数日以内程度以前に予測できる技術の開発、4、がん細胞を正しい分化の方向に誘導して正常化させる技術の開発、5.ほとんどの癌の発がん機構が解明される、などが並び地震の予知を除いてほとんどの当時重要とされた課題が完全ではないにしても21世紀の初めに実績が出来ていることはこれらの課題に取り組んでいる研究者の努力に敬意を表する次第です。予測されてから約24年、特に今世紀の科学技術の進歩には目を見張るものがあると改めて論文を見ながら感じました。
これからはこの科学技術の進歩の恩恵を受け、少しでも健康寿命を延ばしロータリー活動に参加できるよう努力したいと思います。
それに引き替え進歩しないのは政治であることを再認識しました。 - 幹事報告
- ●BOX配布物の確認
①理事役員会議事録
●次週例会プログラムについて
当初理事役員・委員長退任挨拶を変更して街頭活動ボランティア表彰を実 施。
退任挨拶は理事役員のみ最終例会に実施予定、委員長は退任挨拶原稿に代える。
●2013~'14年度ロータリー青少年交換学生募集のお知らせ
募集要項は掲示板を参照
申込期限2012年9月28日(金)
●次年度地区大会予備登録のお願い(回答表回覧)
案内は既にメールorFAXにて発送済み
回答締切 (6/27:水)厳守 - 理事役員会
- ・本日例会終了後4階ロビーにて臨時理事役員会開催
・本日例会終了後1階「コルベーユ」にて次年度第6回理事役員会開催 - 委員会報告等
- ◎SAA : 本日は指定席(干支別)
◎職業奉仕 : 禁煙例会・四つのテスト斉唱
◎出 席 : 出席報告
◎人間尊重・社会奉仕 : 「エコ・ドリーム運動」5月分集計結果報告
卓話時間
ゲスト卓話「広島の酒の歴史」
広島県酒造組合連合会
技術顧問 末成和夫氏
「広島の酒の歴史」
1.広島の酒の歴史
日本酒は縄文時代に日本へ水稲の渡来から始まる。広島地方での日本酒の歴史は奈良時代、万葉集に備後を含む吉備地方が酒の産地であったと和歌に詠まれている。この時代に広島地方で日本酒造りがはじまっていたことが分かる。その後、尾道、三原、竹原、旧加茂郡、広島、廿日市地方で発展してきた。
広島で日本酒が発展してきたのは、広島の気候風土、酒造りの技術を持つ杜氏、酒造りに適した水、米、酵母などに恵まれていたからです。
1) 気候風土
広島の気候は温暖な瀬戸内海地方と北国並みの中国山地とでは大きく異なる。そのため、同じ「広島の酒」であっても甘口から辛口、淡麗から濃醇までの日本酒が県内で造られている。
2) 人(杜氏)
広島には「神技」を持つと言われている広島杜氏(酒造責任者)がいます。
明治時代から昭和時代、酒造り職人の「三浦仙三郎」、醸造学者の「橋爪陽」が杜氏をサポートして広島の酒の発展に貢献した。
第1回全国清酒品評会(明治40年、出品点数2,038点)で広島県は優等賞5場の内2場が受賞し、優等から3等までの受賞率が74%で県別受賞率1位と素晴らしい成績を挙げ「広島酒」の名声を日本国内に示した。
3) 水、米、酵母
広島は中国山地の豊富な水、水質(酒造りに適した)に恵まれている。広島県中、北部は酒米生産に適した気候に恵まれ、酒造家に良好な酒米を供給している。
広島県は県独自の酒米、酵母を開発し酒造会社へ供給して広島酒の品質向上に寄与し、広島県産酒の名声を高めている。
4) 終わりに
広島県、広島県酒造組合は酒米、酵母等の研究開発、技術指導及び後継者育成(杜氏)を行い広島県酒造組合業界の発展に寄与しています。
中国五県の清酒消費数量を観ると、広島県は自県消費率が他県より高く、県産酒の愛飲家が多いことが分かる。
これからも、広島の酒は品質が良く、何時、何処で飲んでも美味しいと言って頂ける「広島の酒」を愛飲家の皆様に提供して行きたいと考えています。
参考文献
(1)日本酒造組合中央会:ホームページ
(2)広島市郷土資料館広島の酒造史、p.9-24(2002)
(3)広島県酒造組合:ホームページ