- 本日のプログラム
- ゲスト卓話
「保護司から見た親子関係」 - 卓話者
- 更生保護司 熊谷佳己(くまがやよしみ) 様
- ゲスト
- ・広島県更生保護協会事務局長 谷尾範子(たにおのりこ)様
・米山奨学生 葛 勇君 - 祝事等
- ・会員誕生日(2名)赤羽 �重
・還暦の祝い(赤羽克秀)
・配偶者誕生日(3名)橋本哲 杉本 砂田 - 会長時間
- ○先週土曜日子供達が揃い、私共夫婦の結婚30周年(真珠婚)と私の還暦祝いをしてくれました。祝いの品は花束・・これは、通常のパターン。それに土地を1エーカー(サッカー場の半分の広さ)とその土地を見に行く旅行券をくれました。私は将来長生きをすれば土地成金です。権利書付きの月の土地でした。すでに世界中で100万人位が所有しているらしいのです。
○緒方会長から3年計画で青少年問題を取り組み、特に今年11月の30周年記念事業でもこのテーマを取り入れた講演とシンポジュウムを計画しています。
○その一環として本日は更生保護司の熊谷佳己さんをお招きしています。詳しい紹介は更生保護協会事務局長の谷尾さんにお願いしています。
○保護司の立場から青少年の厚生について実際に各現場で頑張っておられる方からの体験を聞いて頂きたいと思います。テーマは「保護司から見た親子関係」です。 - 幹事報告
- ・BOX配布物
(1)雑誌類=ロータリーの友誌
(2)次年度理事役員会議事録
・6月プログラム変更
6/9(会員卓話)と6/16(リレー卓話)を入れ替えます。
・本日18:30より「豆匠」にて新会員歓迎懇親会開催(29名出席確認)
・次年度RI会長テーマバッジ回覧
・次年度会員証サインのお願い
本日出席の方全員、裏面にサインをして事務局に返して下さい。 - 理事役員会
- ・本日例会終了後1F「コルベーユ」にて理事役会開催
- 委員会報告等
- ・出席=出席報告
・クラブ会報・資料保存=6月号ロータリーの友トピックス紹介
卓話時間
ゲスト卓話 「保護司から見た親子関係」
更生保護司 熊谷佳己(くまがやよしみ) 様
保護司として感じたこと、児童相談所に勤務していた時に見た、親子関係などの実態をお話ししたいと思いますので宜しくお願いします。
一番最初に小さい子の事からお話ししますと、20数年以前から子供に対する虐待が始まったような気がします。この子達は、両親に見放されて育ち、中学生の親になった今、同じことの繰り返しをしている様な気がします。親の姿を見て育ったのです。
この子達は母親の作る食事をしていないようです。買った物だけ食べているのではないかと思います。自分の好きなものを好きな時に一人で食べています。
又、離婚家庭では、本人らは生活費とアパートが与えられ、姉、弟の二人暮らしのとても寂しい環境にいます。こんな寂しい不安そうなお顔を見ると、親の責任はどうなっているのか、子供達には何の罪もないのです。可愛そうです。かと思うと、我が家はグルメと称する家庭があります。レストランで食事が運ばれてくるまでゲームをしている子供達。そこには親子の会話はありません。そして食事が終わったら又ゲームをして、ほとんど会話が無い家庭があります。そんな子供達が大きくなった時をご想像して頂くと判ると思います。
そういった子供さんには、胸の内を相談する相手が居ないのです。親に相談すると、「あとで」「今忙しいから」子供にとってはこの言葉が一番自分を否定され続ける言葉のようです。
親が、子供のした事に対して対処する方法を知らないし、聞いてやることさえしないようです。話をしてやる、聞いてやることをしなくなると、友人の「面倒見」へ相談に行くことになります。困っている時は何でも聞いてくれるし、お金も貸してくれる。でも必ず、無理な命令を聞かなければならない時が来ます。
広島西ロータリークラブの協力で白ポストを設置して「悪書追放運動」をやっています。最初は成人女性の写真集でしたが、今は子供の写真集になっています。親が連れて行かないと撮れないと思うのですが、親のモラルはどうなっているのでしょうか。本当に児童ポルノの問題が現実になっています。
しだいに明らかになる現実に、言葉もでない空気が例会場を流れます。
これ以上は、記事にできないと、IT委員会として判断し、ここまでとしましたが、青少年問題は、大人の責任として、日本の将来を心配せずにはおれない様子で、会員は唖然として卓話を聴かせて頂きました。
30周年の記念事業を成功させるのが、我々の任務の様な気がした卓話でした。
近年で、一番ショッキングな卓話内容に、更正保護事業、特に保護司の仕事がどんなに大変か思い知った30分間でした。