- 本日のプログラム
- 新会員卓話
「新薬学教育のしくみとその内容」 - 卓話者
- 太田 茂君
- 担当
- プログラム
- ゲスト
- 入会予定ゲスト;
沖田 肇様(広島県赤十字血液センター所長) - 会長時間
- ◎ロータリー財団国際親善奨学生の幸元君を受け入れてくれているフランス1720地区ロアール渓谷(vai de Loire)RCの幹事 Patnck Marechal氏ご夫妻が5月19日の例会に訪問したいというメールがと届きました。日本旅行の途中ですが広島で暖かく迎え入れたいと思っています。
日本語はできませんと言われているので英語、フランス語の上手な方は宜しくお願いします。 - 幹事報告
- ・BOX配布物
(1)次年度理事役員会議事録
(2)30周年委員会組織表・役割分担表
(3)第2回研修セミナー開催ご案内
(4)次年度第2回クラブアッセンブリー案内
・TE-DEマラソン支援募金協力御礼と実績(\10,000)の報告
・例会休会の確認
次週4月28日(月)は定款による休会
次次週5月5日(月)は祝日による休会
いづれもメークアップ不要です。
・5月プログラム変更のお知らせ
5月19日(月)の会員卓話予定を懇談例会(30周年記念行事について)に変更します。
<お知らせ>
ロータリー財団奨学生幸元君の受入先RCの幹事夫妻が来日され5月19日例会に出席されます!皆さんで歓迎しましょう! - 委員会報告等
- ・出席=出席報告
・ロータリー財団委員会=愛のコイン箱
・国際奉仕=使用未使用古切手類収集
卓話時間
新会員卓話
「新薬学教育のしくみとその内容」
太田 茂君
新薬学教育のしくみとその内容
平成18年度から薬学教育が大きく変わり、薬剤師養成を主な目的とする6年制(薬学科)と医薬品開発や環境・衛生領域で活躍する人材養成を主な目的とする4年制(薬科学科)の両学科が設立されました。学部課程での教育目標は、創造的な思考力を発揮し、自ら新しい問題に意欲的に取り組む能力を身につけさせることです。「薬学」という生命に関わる物質の総合科学領域に必要な知識・技能・態度を修得し、医薬品の創製や適正な使用に貢献し、国際的に活躍できる人材となってもらう事を目標としています。
質の良い薬剤師を世に出すためには、従来の教育に加えて態度、技能教育に力を入れなくてはいけないと思っています。特に患者さんの立場に立てる薬剤師の養成を目指した取組を行っているところです。また卒業後すぐに薬剤師実務が行えるように従来の1ヶ月実習から6ヶ月実習に延長して実務に関する実習を行うこととなりました。
また全国すべての薬学系大学でこれだけは是非学ぶべきであるという必須の内容をモデルコアカリキュラムという形でまとめ、実施をはじめております。これによって薬学系大学では教育の質が整うという利点を持ちます。それでは大学の個性が発揮できないのではないかという疑問が生じると思います。それに対して各大学は全体の講義時間の30%はコアカリキュラム以外の個性溢れる講義を実施していくこととしております。これによって薬系大学全体として質を担保しつつ個性的な教育も行うことができると良いと思っております。
次に実際に私が行っている講義についてお話ししようと思います。私の行っている講義は環境科学や食品衛生についてですが、今回は食の安全・安心に係ることをご紹介致します。一般の消費者に食の安全・安心に関するアンケートをとると、多くの方々が現在はとても不安だという回答をしています。残留農薬、ダイオキシン、遺伝子組み換え食品などが挙げられています。それでは実際にスーパーマーケット等での消費者の行動を観察していると注意しているのは、価格、産地、賞味期限のみであることがほとんどです。アンケートに答えている時は知識を基盤として回答しているのに対して、購入に際しての判断は金銭的なもの等、実態に即していることが普通です。したがってアンケートの結果のみで食の安全・安心について考えることは消費者の真の姿を反映しているとは言えません。行政的に食の安全・安心について決定する時には以上の点を十分に考慮する必要があると思います。
このような話を学生にして、「食」についても様々な観点から考えることの大切さを理解してもらっています。