- 本日のプログラム
- ガバナー卓話
- 卓話者
- RI第2710地区 金子 信ガバナー
- 担当
- 会長・幹事
- ゲスト
- 来賓:RI第2710地区グループ7 久行敏夫ガバナー補佐
RI第2710地区 原田利正随行幹事
名誉会員:高石 稔君
入会予定者:吉川 恵氏 - 会長時間
- ・ガバナー公式訪問に対し、この日を心待ちにしておりました。金子ガバナーは本年12月中にRI第2710地区の74クラブ全て訪問される予定です。
・10月14日(日)の萩での地区大会で当クラブは次の表彰を受けました。
団体 : RI会長賞 米山記念奨学会功労賞
個人 : マルチプル・ポールハリスフェロー 緒方俊平君
米山功労賞 杉本嘉朗君、三島宏治君
米山功労者 村本憲康君 - 幹事報告
- ●BOX配布物
(1)創立29周年記念例会並びに懇親会のご案内(締切11/9)
(2)広島東南RC・広島城南RC・広島中央RC懇親ソフトボール大会案内
(3)本日のガバナー公式訪問資料
●次週の例会は27日(土)に変更して、職場訪問例会並びに秋の家族会を開催しますので、集合時間等ご確認の上、出席をよろしくお願いいたします。 - 理事役員会
- 本日例会終了後12階「ローズ」にてガバナー公式訪問フォーラムを開催します。出席の方はお手元の資料のをご確認下さい。
- 委員会報告等
- ・出席リーダー : 出席報告
・ロータリー財団委員会 : 愛のコイン箱
・国際奉仕リーダー : 使用未使用古切手類収集 - その他
- 100万ドル食事/禁煙例会
卓話時間
ガバナー公式訪問
RI第2810地区 金子 信ガバナー
10月14日(日)萩で行われた地区大会の本会議壇上で、RI会長代理他、多くのゲストを迎え進行の中心にいた金子ガバナーが中央RCの例会で、熱い思いをざっくばらんな口調で語った。その様子は金子ガバナーを紹介する赤羽会長のリラックスした姿に現れていた。
本年度、RI2710地区ガバナーを務めさせていただきます、萩ロータリークラブの金子信でございます。10月13・14日、萩での地区大会に、広島中央ロータリークラブから31名ものご登録をいただきました。地域性の出た地区大会であったとご好評をいただき、皆さんのおかげだと大変うれしく思っております。赤羽会長のテーマは「参加、実践、そして感動を」。非常に前向きで積極的なテーマだなと、感動しております。
本年度はD.L.PとC.L.Pの導入を皆さん方にお願いし、長期ビジョン検討委員会を立ち上げました。来年早々、地区事務局の固定化が実現します。どうぞご理解をいただきたいと思います。また、寄付と増員などの数値目標を月信9月号に掲載いたしましたのでご覧ください。
私はこの2年間、ガバナーになるために特別の教育を受けました。最後にサンディエゴで1週間の研修を受けましたが、苦痛を感じませんでした。これがロータリーの不思議な力。私は魔力だなと感じました。
今年のRI会長はカナダ出身のウイルフリッドJ.ウイルキンソン氏。「ロータリーは分かち合いの心」と、今年度のテーマを発表されました。現在、ロータリーは世界168カ国、クラブ数は32,681、会員は120万人になりました。言語、習慣、宗教、政治的背景の違いを超えて、強い精神の糸でつながっており、それは分かち合いの心だと力説されました。
4つの強調事項も発表されました。1番目は識字率の向上。2番目が水保全。3番目が保健と飢餓救済。最後がロータリー家族です。つまり、きれいな水と健康、読み書きの能力を授ければ自助自立の道が開かれるということです。我々の運動は、お金や物を与えるのではなく、大地を耕して種をまくこと。例えば太田川河川清掃も、汚す企業や人がいればやめさせるという精神性がなければ、ロータリー的とは言えません。
2年間の勉強で私が行き着いたのは、RIの究極の目標は奉仕の理想をベースとした国際親善と世界平和。さらには地球環境問題です。分かりやすく言えば、発電所で起こした高圧電を途中の変電所で使いやすい電圧にして各家庭に配電されますが、私もガバナーとしてそういう役目を果たしていきたいと考えております。
地区のテーマとしては、「学びて問う」。学び、自らに問いかけ続けることによって、行動につながるんだと申し上げたい。尊敬する吉田松陰先生は、昼間は共に学び、夜を徹して弟子たちと語っています。さらには自ら命がけで実践してみせた。だから青年志士が奮い立ち、維新の胎動になったのだと思います。
イソップ物語の「北風と太陽」を例にして、私のロータリー平和論をご披露しますと、北風は軍備・科学兵器・経済制裁など政治的な威嚇です。温めてマントを脱がす方法は2通りあると思います。国も民族も風土も違う中で培われた宗教や教団は大きな貢献をしてきました。が、なかなか平和は実現できません。そこで私は「ロータリー的」と申し上げたい。中立、奉仕、倫理というものを我々は科学してきた。この3本柱で本当の平和がくるのだと思うのです。だからこそロータリーは素晴らしい。しっかり理解しましょうと言いたいわけです。
ロータリーセンターという活動をご存知ですか。紛争解決のためのプロ調停役を育てる機関で、190人の優秀な方が卒業し、現在100人が学んでいます。曽野綾子著「貧困の光景」では、「貧困とは今日の食べ物がないこと。明日もあさってもないのが飢餓」と定義づけされています。戦争やテロの起因はそういうところにあることを認識しなければならないと思います。
「人は環境を作り、環境は人を作る」という言葉が大好きです。今日の環境問題は公害から発しており、これを真摯に考えれば、新世代への教育にあると思います。大自然との絶縁によって人間性が損われている気がします。自然への畏敬と共生が大事だと思います。自然豊かな地方にこそ真の情報があると考え、地方大会のテーマを「地方発、人づくり国づくり」としました。私は「身土不二」という韓国の言葉が大好きす。生まれた近辺で収穫した魚や農作物を食べていれば健康で長生きできるという教えです。
4月の規定審議会において、定款第5条で4大奉仕を明文化することに決定。例会を月2回に、60~50%でいいじゃないか、というような潮流もあることを頭に置いておいていただきたい。最後に、「ロータリー新幹線論」という話をします。新幹線が時速330キロで安全に走れるのは、1車両ずつが独立しているからです。74のロータリー家族も1両ずつ独立し、つながっています。新山口は識字率向上駅。広島は水保全駅。福山は飢餓救済駅。そこに年間3回ぐらい止めますので、スムースに降りて大いに学んでいただき、自らに問いかけて実践していただきたい。そう心から祈念いたします。ご清聴ありがとうございました。