2016-2017年度 5月期

第1332例会記録

2007年05月07日 (月曜日)
【場所】 リーガロイヤルホテル広島  【ロータリーソング】 われらの生業

第1332例会のアルバム 「第1332例会から」【9枚】

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写真で見る例会記録第1332例会から 入会予定者を迎えて・・

本日のプログラム
新会員卓話 
「献血と輸血について」
― 献血の現状と輸血の安全性・危険性―
卓話者
田中一誠君 広島県赤十字血液センター 所長
担当
プログラム委員会
ゲスト
会予定ゲスト;
 黒瀬真一郎(クロセ シンイチロウ)様
 冨里良一(トミサト リョウイチ)様
米山奨学生 : 葛 勇(カツ ユウ)君
祝事等
・会員誕生日(3名) 谷平、水野、碓井君
・名誉会員誕生日 高石君
・古希の御祝い(2名) 水野、碓井君
・配偶者誕生日(3名) 柳川、平松、通谷君
会長時間
・連休中に読んだ大作から感じたこと。
・入会ゲスト(黒瀬氏・冨里氏)及び新米山奨学生(葛 勇君)を歓迎し、より一層の親睦を深め相互の理解を深めてください。そして恒に和やかで和気藹々としたクリーンな雰囲気を持った例会にしましょう。
幹事報告
BOX配布物の確認
(1)ロータリーの友誌
(2)ガバナーズレター 
(3) 会報4月号
理事役員会
本日例会終了後12階「ライラック」にて理事役員会開催
委員会報告等
◎出席委員会 : 出席報告、私の健康法/
◎米山奨学生カウンセラー(若木会員) : 新米山奨学生(葛 勇君)の紹介
◎ゴルフ同好会 : 次週5/13(日)3RC合同懇親ゴルフ大会開催について(最終案内)
◎会報,資料,広報:ロータリーの友5月号について。
その他
小佐古哲哉君 : 会葬御礼

卓話時間

新会員卓話 
「献血と輸血について」
― 献血の現状と輸血の安全性・危険性―

田中一誠君 広島県赤十字血液センター所長

田中一誠君

 本邦の血液事業は、日本赤十字社が担っている。戦後、私立の血液銀行での「売血」による輸血用血液が主体をなし、「黄色の血液」と呼ばれ、輸血後肝炎が50%以上に頻発し、輸血用血液の質は極めて劣悪であった。昭和39年、東京オリンピックの年に、政府は、国民の「献血」による輸血用血液の確保を閣議決定し、昭和44年頃には「売血」は消滅し、100%が「献血」による輸血用血液となった。平成15年には、「安全な血液製剤の安定供給の確保に関する法律」(血液新法)が施行され、全ての血液製剤を、国内献血による国内自給で安定的に賄うことが意図とされた。
 本邦の献血による血液は、日赤の各血液センターで採血され、一つは、各血液センターにおいて、輸血用血液として、赤血球濃厚液(400ml、200ml)、血小板濃厚液、新鮮凍結血漿の3者に製剤化される。他方では、血漿分画製剤(アルブミン、免疫グロブリン、凝固因子製剤等)の原料として製薬会社や日赤へ提供される。
毎年の献血者数は、平成3年のピーク時から減少の一途を辿り、広島県においても、5年前の年間16万人から昨年度は13万人へと、実に3万人もの減少となり、いずれも10代・20代の若者の献血離れが特徴的である。また、多くの若い女性献血者においては、貧血気味のため献血不合格になっており、彼女達の日常の食生活における鉄分の不足が懸念される。
広島県内の輸血用血液の需要は、ここ5年間くらい横ばいであるが、200ml由来の赤血球製剤の需要が激減し、400ml由来の赤血球製剤の需要が伸び、血小板の高い需要が特徴的であり、この傾向に対応して献血して頂いているのが現状である。広島県赤十字血液センターの献血基本方針は、需要・供給・在庫状況から判断して、「必要な時に、必要なだけ献血して戴く」ことであり、貴重な献血を期限切れで処分することは許されず、過不足のない採血が原則である。
 献血により提供された血液は、梅毒、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、エイズウイルス、成人T細胞白血病ウイルス、りんご病ウイルスについて、検査を受け、陽性のものは全て排除される。世界的にも最高水準の検査法を採用しており、血液の安全性確保に努めている。更に、輸血用血液の安全対策として、「輸血前放射線照射」「保存前白血球除去」「NAT検査精度の向上」等を行っている。以上のことにより、日本の輸血用血液の安全性は、高く保持されている。
 しかし、輸血によって副作用は起きることがある。これらの副作用情報を収集するシステムを、平成5年、日赤血液事業本部が医療機関の協力を頂いて立ち上げ、多くの詳細なデータが収集・蓄積できるようになった。
 日本で1996~2004年の間 に起こった輸血に関連した重篤な障害2628例 の中で、最も多かったのは、なんと、ABO不適合輸血で、実に70%を占めた。これは、極めてショッキングな事実で、医療過誤によるものであるが、やはりヒューマンエラーは最も怖い。輸血を受ける患者になった場合には、自分に輸血される血液型を確認する等、自己防衛することが必要である。 
 輸血の副作用としては、“非溶血性副作用”が、ほぼ80%以上を占め、最も多い。これには、発熱・蕁麻疹等の軽症から、アナフィラキシーショック、呼吸困難、TRALI(輸血関連急性肺障害)などの重症例まで含まれる。これらの約70%は、輸血開始後1時間以内に起こり、輸血開始~輸血後の看護師・医師等による観察は極めて重要である。患者の立場からも、自分自身の異常に気付いた時には、そのことを医療スタッフに早く申し出るなど、十分な注意が必要である。
 ウイルス感染では、感染初期には、抗原や抗体がスクリーニング検査の検出域に達していない時期があって、感染しているのに検査を行っても陽性に出ない時期があり、これを「ウインドウ期」と呼ぶ。現時点では、高感度の検査を潜り抜けて陰性となることがあり、輸血用血液等として、患者に感染してしまうケースもある。その可能性を推測してみると、B型肝炎を発症する頻度は年間20人程度、C型肝炎では4年間に一人くらい、エイズでは2年に一人くらいとされている。検査法の改善により、現在ではこのデータより発生頻度は低いとされているが、0ではない。
 以上、輸血療法は、臨床的に必要であるから行われるのであるが、製剤的に安全性を高めても100%に副作用等を回避できない、また、ヒューマンエラーによる不適合輸血などの医療過誤を生じる可能性も有り、受ける側としても、十分注意することが肝要である。
 一方、「献血」は、国の“血液製剤の国内自給”を目指すところの根幹であり、国民の深い理解と協力が必要です。毎年、多くの生命が、献血により救命されています。献血は、国民の一つの義務と位置づけていただき、ご協力をお願いします。




ニコニコBOX

誕生月会員
谷平英俊 君
05月17日
水野一正 君
05月19日
碓井静照 君
05月29日

配偶者誕生日
平松恵一 君 郁枝 夫人 22日
柳川寿子 君 柳川征次 氏 22日
通谷 章 君 加代子 夫人 30日
トピックス
◎田原榮一君 : 5月1,2放影研(日米共同研究機構将来構想)の第2回上級委員会が開催され、20年後の研究、あり方そして、移転について検討されました。碓井静照君(広島県医師会長)、山田副市長が上級委員会に出席され、移転の実現を要求されました。第3回は秋に開催され、本年末にはアメリカ、日本両政府に放影研の将来構想プランを提言する予定です。
◎土肥博雄君 : 広島赤十字・原爆病院に、血液・腫瘍治療センター開設。被爆者の年齢構成の変化に伴って疾病構造も大きく変化し、平成18年には78%が悪性疾患腫瘍性疾患が非常に強い勢いで増加しています。現在60歳代の若年被爆者層は、これからの10年がんが発生しやすい年齢層になります。その為当院6号館二階にがん化学療法を行う「血液・腫瘍治療センター」を本日開設しました。総工費1億3千万円で43ベッドを有します。年間約7,000件のがん化学療法を行います。
◎迫田勝明君 : ゴールデンウィークにシルクロードを旅して来ました。中国も丁度黄金週間で人がいっぱいでした。人が生きるには如何に水が大切か、水がない所には木が生えないと云うことを再認識した旅でもありました。
◎柳川寿子君 : 東京の娘と神戸の休日を楽しみました。ホテルオークラに三連泊して、ゆっくり過ごしました。13歳の才の少女には神戸はとても魅力的な街でした。彼女のワクワクした表情にすっかり幸せ気分でした。
◎矢吹広昭君 : 美味しい酒が飲めました。普段は仕事が忙しく家内の実家・福岡に帰省するチャンスがなかなかありませんが、今回のゴールデンウィークに4年ぶりに帰省出来、義理の親父と美味しいお酒が飲めママした。
◎橋本哲充君 : 高重会員のご尽力で積和不動産様のTVCMに当社(グランドプリンス広島)を撮影場所に使用して頂き、改装したばかりのチャペルを大々的にアピールすることができました。おまけに撮影場所の文字テロップまで入れて頂き、ご覧になられたお客様から「プリンスホテルのCMみたいじゃった」と云われ、本当にありがたく思います。

◎砂田龍吾君 : 母校(広大附属)の野球部が春季大会に於いて2戦勝利し、ベスト4に残っています。次戦の勝利を願って・・・・。
◎カープ連勝を祝って : カープが連勝しています。市民として応援しましょう。野球同好会のみなさん、カープファンのみなさん伴に喜び合いましょう。
◎熊野 巧君 : 4月会報誌の表紙にロンガルス熊野 巧君の作品が掲載されました。初めての絵画にしてはとても良い感じに描かれています。こんごのご活躍を祈念します。
◎小佐古哲哉君 : 会葬御礼

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