- 本日のプログラム
- ゲスト卓話
「地デジスタート1ヶ月前 どうなるテレビ!?」 - 卓話者
- (株)中国放送テレビ局次長兼編成制作部長
宮迫良己 様 - 担当
- プログラム委員会
- 会長時間
- ○ 米山功労者(初回)表彰 : 迫田勝明君
○ 8月26日に、2710地区の指導者教育セミナーが招集され、約360人以上のロータリアンが一同に会しました。
水保全とCLE等について午後1:00~5:00迄、密度の濃い議論がなされました。だんだんロータリー精神が身体の隅々まで染み込んできました。我がクラブも、とてもまとまりのある楽しいクラブになっていると思いますので、このリズムを大切にして次は、会員増強に全員で取り組みましょう。 - 幹事報告
- ○ BOX配布物の確認
(1)台中西区RC名簿
○ 回覧物
(1)台中西区RC会報
○ ロータリーカレンダーアンケートのお願い - 委員会報告等
- ○ 出席委員会=出席報告
○ 社会奉仕委員会=愛のコイン箱
○ 国際奉仕委員会=使用未使用古切手類収集
卓話時間
「地デジスタート1ヶ月前 どうなるテレビ!?」
(株)中国放送テレビ局次長兼編成制作部長
宮迫良己 氏
1、地上デジタル放送スケジュール
テレビは放送開始から50年余り経過し、その存在は家庭の中で一定の位置を占めるまでになりました。しかし、近年PCや携帯電話などのデジタル家電が急速に普及し、テレビ放送にも高品質なサービスが求められるようになってきました。加えて、電波帯域の有効利用目的のため、テレビ放送のデジタル化は世界的な潮流となっています。勿論、買替え需要による経済効果も要因の一つであると言えます。
ただし、今まで整備してきたアナログ放送体系を、一気にデジタル放送体系に変更していく事は容易ではありません。
広島地区では、ご存知のように10月1日から地上デジタル放送開始となります。最初は広島市内中心ですが、徐々に拡大して行き、2010年頃までには粗現在の放送エリアをカバーする予定です。そして、現在のアナログ放送は2011年7月24日までには終了予定となります。5年弱でアナログからデジタルに完全移行する事になります。
現在、県内のデジタル放送受信可能世帯は、2割程度の存在ですが、見込みとしては2010年頃には8割以上の家庭は視聴できるよう努力していきたいと思っています。
2、地上デジタル放送を視聴するには
地上デジタル放送を視聴するには、大きく分けて3つの方法があります。
(1) UHFアンテナ+地上デジタル放送+地上デジタル放送対応TV
(2) UHFアンテナ+地上デジタル対応チューナー+アナログ(現行)TV
(3) CATV経由
地上デジタル放送は県内どの地域でも放送局のリモコンchは統一されています。
3、地上デジタル放送の特徴
地上デジタル放送には多くの特徴があります。
まず、テレビ映像が飛躍的に品質が向上します。従来のアナログテレビでは、映像画面を構成する走査線は525本(有効480本)しか有りませんでしたが、デジタルテレビでは、1125本(有効1080本)と倍以上になります。画角サイズもアナログTVの4:3から人間の視界に近い16:9となります。また、音質も5.1chサラウンド効果などにより臨場感に富んだ音質の実現が可能となってきます。
他にも、EPG【電子番組ガイド】機能で番組確認/録画が容易にできるようになります。しかし、特に注目される機能が以下の3つです。
(1) データ放送
リモコンの“データボタン”を押すと、テレビ画面が5/8に縮小してニュース、天気、イベント情報などが表示されます。この機能を有効に利用すると、視聴者は生活情報などが能動的に収集可能となってきます。
(2)ワンセグ放送
携帯電話やカーナビなどの移動体においても、地上デジタル放送では正確に受信することができます。ワンセグ放送の内容は法律上2008年までは、通常の地上デジタル放送と同一内容の放送になります。
(3)ワンセグデータ放送
ワンセグ放送にもデータ放送が付きます。特に、携帯電話でのデータ放送は、通信機能との融合により、視聴者の利便性は相当アップすると考えられます。
4、放送局の対応・変化
放送がデジタル化される事により、映像や音声信号がデジタル化され、いち早く普及しているコンピューターや通信機器との融合が容易になります。番組はインターネットを介して、世界各国から視聴可能となり、地域性が薄くなって行く事が予想されます。これは、ローカル放送局としては、存在意義に関わってきます。さらに、どこでもテレビを視聴する環境が生まれてくると、発信する番組やデータ放送情報などをきめ細かく提供する必要が生まれます。これに対応していくために放送局は、番組や情報において地域性を意識した内容を出来るだけ多く発信していく事が、人的及び設備的に、必要になってきます。
5、視聴者の変化
放送局が、放送内容にデジタル的対応をして行くようになると、視聴者もテレビ視聴動向は従来と変わってきます。
ワンセグやワンセグデータ放送により、どこにいてもテレビ視聴や、ニュース・天気等の生活情報を得ることが可能となります。また、家でテレビを見ながら、気になる情報を能動的に知ることが可能になり、テレビが情報収集ツールとして存在してきます。更には、大画面・高音質でのテレビ視聴が可能となり、映画館に近い状況が視聴可能となってきます。デジタル放送になると、単にテレビ視聴といってもその視聴動向には幅が出てくることになります。
以上