- 本日のプログラム
- 会員卓話「真夏の涼風一献」
- 卓話者
- 通谷 章君
- 担当
- プログラム委員会
- 祝事等
- 連続出席表彰(8名)杉本、深瀬、碓井、出崎、土肥、平松、増原
結婚記念日(1名)蔭山 - 会長時間
- 私は、素朴な仏教美術に興味があり、時々ふらっとタイとミャンマーの国境近くまで、様々な仏像を探しに行きます。今回は盆休みを利用してチェンマイ方面を尋ね、珍しい仏像を幸いにも手に入れることが出来ました。
一つは「ハッピーブッダ」と呼びますが、満腹になって満足している形をした仏像。もう一つは「まあまあブッダ」と呼ぶ、両手を前面に出して「まあまあそう怒らないで」と云っているものです。
このように様々な仏像の表情に魅せられるのは、自分好みの個性で、私にピッタリくる仏像が、その時、その時で、見つかる楽しみからかもしれません。
聖徳太子は、その憲法第一条に「和をもって尊しとなす」と定めましたが、これこそ仏教思想の結晶だと思います。様々な個性を統合する「和」こそロータリーの中心に必要だとされる大切な言葉だと思います。 - 幹事報告
- ○ BOX配布物の確認
(1)理事役員会議事録及び9月プログラム
○ 回覧物
国連薬物乱用根絶宣言支援事業「ダメ。ゼッタイ。」募金協力のお願い。
○ 地区大会出欠回答の締切が近づきました、未回答の方は早めにお願いします。
(出欠表を掲示しますので確認して下さい)
○ クラブアッセンブリーの案内を出席義務者の方にE-mail又はFAXにてご案内しておりますのでご確認の上、出欠のご回答をお願いします。 - 委員会報告等
- ○ 職業奉仕委員会=禁煙例会・四つのテスト唱和(ロータリーソング終了後実施)
○ 出席委員会=出席報告
卓話時間
清涼を一献
通谷 章君
夏場のこの時期、一年で最も祖先を敬い、かつ「お墓」を意識する時期なので、卓話にどうかなと思いながらも「少し涼しい話」をさせて貰います。私の趣味の一端に「お墓巡り」があります。人は「けったいな趣味」とか「崇高な趣味」とかいろいろのたまうわけですが、案外に面白いものです。きっかけは、両国回向院で「鼠小僧次郎吉・本名中村次郎吉」の墓を見たのがそもそもです。鼠小僧は世俗で喧伝されたように義賊ではなく、単なる盗賊だったようですが、その金子の稼ぎぷりが鮮やかだったことから、「お金に縁が深まる」のではとギャンブラーの多くに崇拝され今日に至っています。同墓を訪れ、縁起担ぎに墓石を掻いて持って帰る人が多く、本当の墓の手前に「お持ち帰り用の墓」が用意されているほどです。
これを皮切りに、頭に思いつくまま数十人の墓を回ってみました。東海道四谷怪談の「お岩の墓」(巣鴨妙行寺、四谷から明治に移転)、「力道山の墓」(池上本門寺)、「勝海舟の墓」(足洗池側)、「大久保利通の墓」「乃木希典の墓」(青山墓地)、「夏目漱石の墓」「ジョン万二郎の墓」(雑司カ谷霊園)といった具合です。また、この近辺では詩人「尾崎放哉の墓」(小豆島)、「楊貴妃の墓」(山口油谷湾側)なども一風変わって味わい深いものがあります。
お墓巡りのいいところは、心が洗われる、世俗を離れるなど多くの利点がありますが、逆の点はなかなか目的地に到達しないことです。交通至便、駅のすぐ側、コンビニの隣がそれですよって具合にはいきません。おまけに大きな墓地だと、それを探し当たるまでに時間がかかります。何せお墓のこと、色合いに乏しく、変化にも乏しく、どれもこれも薄い灰色ばかりのお墓が大半です。東京の青山墓地、雑司カ谷霊園などは、著名人がわんさと眠っており、案内所で地図まで配られていますが、こういったケースは稀で、ほとんどは足と勘を頼りに歩き続けるのです。
ぜひともあなたもしなさい、とお薦めできる趣味とも思えませんが、いずれお世話になるお墓のことですから、暇にまかせて研究するのも一興かも知れません。