- 本日のプログラム
- クラブフォーラム「ロータリー財団と未来の夢計画について」
- 卓話者
- ロータリ財団理事 迫田勝明君
- 担当
- ロータリー財団委員会
- ゲスト
- 入会予定ゲスト : 榎崎哲也氏
ひろでん中国新聞旅行 代表取締役社長 - 祝事等
- 会員誕生日( 4名)
配偶者誕生日( 2名) - 会長時間
- ○台中西区RC歓迎行事参加協力御礼と台中西区RCからの礼状披露
○ロータリーの友11月号紹介
田原会員「この人・この仕事」で紹介されています
ロータリー財団月間に因んで - 幹事報告
- ●本日の例会食事メニューの感想をSAAに!
●BOX配布物の確認
(1)雑誌類=ロータリーの友誌・ガバナーズレター
(2)「エコ・ドリーム運動」10月取組表
(3)ロータリーカレンダー
●回覧物
(1)創立33周年記念例会出欠回答表
(2)第2回研修セミナー出欠回答表
●台中西区RCお土産確認 - 理事役員会
- ・例会終了後1F「コルベーユ」にて第5回理事役員会開催
- 委員会報告等
- ◯出 席 : 出席報告
◯人間尊重、社会奉仕 : 「エコ・ドリーム運動」10月分取組表作成
◯笠井会員より出版物の寄贈
卓話時間
クラブフォーラム ロータリー財団委員会
「ロータリー財団と未来の夢計画について」
ロータリー財団委員会 理事 迫田勝明君
ロータリー財団月間にちなみ、未来の夢計画について説明させていただきたいと思います。
ロータリー財団の正式名称は、国際ロータリーのロータリー財団です。ロータリー財団は、1917年に基金として発足し、1928年にロータリー財団と名づけられました。2017年に創立100周年を迎えます。(ロータリーの創立は1905年です)
ロータリー財団の使命は、世界中のロータリアンが財団に惜しみない寄付を寄せ、国際レベルでの教育的、人道的、文化交流活動などを展開することです。世界理解と平和達成を目指し、より良い暮らしに値する多くの人たちの夢を実現させることだとされています。
国際ロータリー財団は、次のプログラムを持っています。
1.人道的プログラム
*マッチンググラント
*地区補助金 など
2.教育的プログラム
*国際親善奨学金
*世界平和フェローシップ
*研究グループ交換(GSE)など
3.ポリオ・プラス
ちなみに、プログラムは、活動計画やスケジュ-ルを意味しますが、ある目的のために作成された具体的なプランで、実際に実施されているという含みを持っています。一方、プロジェクトは、予想するという意味もあり、考案する、計画するという意味もあります。時間も費用もかかる、実行手段がまだ具体化していない比較的大がかりなプランを表わします。
ロータリー財団の基金は、ロータリアンの寄付に基づきます。
その内、年次寄付は、全会員に要請する寄付です。「毎年あなたも100ドル」などですが、個人の寄付が1999ドルに達しますと、ポールハリスフェローとして表彰されます。
年次プログラム基金の目的は、「ロータリアンが、健康状態を改善し、教育への支援を高め、貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすること」というロータリー財団の使命そのものです。
2011-2012年度の、全世界の年次プログラム基金募金目標は、1億400万米ドルです。
恒久基金は、この世を去った後も末永く支援を続けていく方法で、この基金を通じて、将来何世代にもわたって世界中のニーズに応えます。
2005年に2億ドルの募金目標を達成、次の目標は、2025年までに10億ドルを募金することです。恒久基金では、寄付金は使用せず、基金として積み立て、投資の収益のみが3年後に使用されます。1年度に、およそ800万ドルが財団プログラムの支援に当てられます。恒久基金へ米貨1000ドルを寄付すると、べネファクターの認証を受けます。
使途指定寄付には、ポリオ・プラス基金などがあります。
1985年のポリオ・プラス・プログラムの発足以来、20億以上の子供たちが経口ポリオワクチンを接種して来ました。2012年6月30日までに、2億ドルが目標です。(ビル・ゲイツ財団が3億5500万ドル補助しています)
その他(冠名奨学金、冠名基金など)やロータリークレジットカードがあり、カード購入額の0.3%がロータリー財団へ還元されます。
これらの努力にもかかわらず、小額プロジェクトの増加や持続的効果が望めず、経費が補助金を上回る経費を生じるようになり、事務的に人的対応が追いつかなくなって、「未来の夢計画」としてプロジェクトが見直されることになりました。
プロジェクトは、未来の夢計画では、ロータリー財団の活動資金は年次寄付と恒久基金寄付の利息でまかなわれ、3年後に、50%はグローバル補助金(WF)、50%は地区財団活動資金(DDF)として使われます。
2013年6月30日まで、ロータリー財団未来の夢試験段階(パイロット)に参加する6地区に適用されています。試験段階の終了後には、全ロータリー地区に未来の夢計画が導入されます。
未来の夢計画が実施されますと、各ロータリークラブは、ロータリー財団に関して新たな責務を担うことになります。
これには、ロータリー財団の補助金資金を受け取り、管理するために必要な資格を満たすこと、また、クラブが参加資格を満たす手続きを監督することが含まれます。クラブがロータリー財団の補助金を受け取り、地区を通じて補助金を申請することになりますが、参加資格を満たす必要があります。
未来の夢計画は、1)プログラムと運営を簡素化、2)世界の主要なニーズ取り組む、3)世界目標を地元の目標をはたす、4)財団が自分たちのものであるという自覚を高める、5)ロータリー財団の公共のイメージを高める、などを目的としています。
未来の夢計画では、グローバル補助金は、水と衛生施設、母子の健康、基本的教育と識字率向上、経済と地域社会の発展、などの大規模な国際プロジェクトを支援します。
グローバル補助金には、
1.クラブと地区計画補助金(奨学生の派遣、
外国のクラブとの共同プロジェクトなど)
2.パッケージグラント(重点分野を専門とする団体と
協力して行うプロジェクト)
があります。
そして、具体的な質的基準を満たす長期的なプロジェクト活動、ロ-タリアンが参加する、より高額な補助金、成果に持続性が望める、教育的及び人道的分野に関連する、海外クラブ・地区と協同が必要などが条件です。
新地区補助金は、一括して地区に支給され、地区財団活動資金の50%まで使用することが出来ます。新地区補助金は、2年以内の短期間のプロジェクト、簡素、柔軟、革新的使命に沿った教育的・人道的プロジェクト活動(柔軟性)、比較的小さな活動やプロジェクト(継続性)、指針に幅を持たせ、地元が決定権を持つ(自主性)などが要求されます。
新補助金制度へ参加資格を満たすための条件は、
1) 財団の定める覚書を読み、覚書に記載されている条件に同意すること
2) 補助金専用銀行口座を開設し、その口座の受けとり人情報を財団に提出すること
3) 事前に財務管理計画を立て、文書に記録し、維持すること
4) 年次財務評価に関する情報として、第三者による財務評価システムについて情報を財団に提出すること
5) 地区に適切な財務、法律、資金管理の制度が整っていること
などを満たすことが必要です。
クラブの参加資格は地区が認定します。認定の要件は、1)地区財団セミナーに参加すること、2)補助金専用口座を開設すること、3)受取人情報を地区に提出する、4)クラブに適切な財務、法律、資金管理の制度が整っていること、です。
今後、広島中央RCのロータリー財団部門は
* 地区補助金
* ポリオ2億ドルチャレンジ
* マッチンググラント
例:西条ーボリビア:水頭症のバルブを提供する
広島西ーフィリピン:出産、新生児ケア用品の寄付
*東日本震災復興基金(2011年12月31日まで)
などの活動に参加することが出来ると考えます。
ロータリー決議23-34があります。そこでは
「ロータリーは、基本的には、一つの人生哲学であり、それは利己的な欲求と義務及びこれに伴う他人のために奉仕したいと言う感情との間に常に存在する矛盾を和らげようとするものである。この哲学は奉仕-「超我の奉仕」の哲学であり、これは「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」という実践的な倫理原則に基づくものである」と言っています。
ここで言う、哲学とは、本来大学文学部などで難解な講じることだけでなく、よりよい人生を行き、より善い世界を形成するために役立つような「智恵を愛し求める」こと、「愛智」の営みに他なりません。(マイケル・サンデル)
世の中の種々の問題を少しでもなくすために、会員各位には、どうかロータリー財団をご理解頂き、誇りを持って積極的に活動に参加していただきたいと思います。