- 本日のプログラム
- 会員卓話
「チェルノブイリと福島」 - 卓話者
- 土肥博雄君
- 担当
- プログラム
- 祝事等
- 入会月(5名)
創業月(5名) - 会長時間
- 岩波文庫の創刊80周年を迎えるに当たって、今までに一番売れたのは何かという質問に「ソクラテスの弁明、クリトン」であると発表しております。古代ギリシャの哲人ソクラテスは神々を信仰せず青年を堕落させたと告発され、弁明はその裁判での反論の記録です。
毒杯をあおいで「悪法も又法なり」の言葉を最後に残したといわれております。
昭和のソクラテスと呼ばれた人で、戦後の食糧難時代に違法なヤミ米を拒み33才の若さで栄養失調で亡くなった山口良忠判事は「自分はソクラテスならねど食糧統制の下、よろこんで餓死する」と病床日記に残されていたそうです。
因みに、二位は夏目漱石の「坊っちゃん」でした。 - 幹事報告
- ●100万$食事(幹事告知)
●配付物
・臨時理事役員会議事録
・次年度理事役員会議事録
・会報4月号
●6月のロータリーレートは今月同様1ドル82円
●例会変更の確認
次週は昼の例会を夜に変更して18:30~グランドプリンスホテルにて1500回記念例会を開催
バス利用の方は時間厳守で集合。18:00出発(市民病院前県庁側)
●6月プログラム・行事予定表の訂正
6月6日理事役員会開催時間 誤17:30 正13:40
(会長)・台中西区RCからの救援献金使途を臨時理事役員会で決める件を全会一致で承認
281万6901円を (1)、2710地区ガバナー事務局に届ける (2)、日本赤十字社へ直接寄付(石巻の日赤寄付も)(3)、(1)と(2)の半々にする - 理事役員会
- 例会終了後ロビーにて臨時理事役員会開催
- 委員会報告等
- ◎出 席 : 出席報告・健康一口メモは卓話時間に説明/土肥博雄会員「放射線被曝の目安は?」
◎ロータリー財団委員会=愛のコイン箱(ポリオ寄付指定)
卓話時間
福島原発事故を廻る問題点
土肥博雄君
先ず健康一口メモとして、人はどの程度の放射線なら安全か、と言う問題です。我々は日常生活で毎日1μシーベルトを被曝しています。また飛行機に乗りますと一時間で1シーベルトを浴びます。都合、これで一年間約400μシーベルトになります。年間の許容量がこの5倍だと仮定すると2ミリシーベルトとなります。
さて現在放射線の人体影響の目安は広島長崎の原爆被爆者から得られたデータを根拠にしています。これは広島長崎では昭和25年から寿命調査として12万人の固定集団を60年間継続して観察してきた調査であります。表のように第一群は2.5Km以内の被爆者、第二郡は2.5~10Kmの間の被爆者、そしてコントロール郡として10Km以遠の被爆者乃至その時広島に居なかったものを規定しました。それぞれ54,000人、40,000人、26,580人の計12万人であります。この追跡調査から得られたデータでは、白血病の発生リスクはコントロールの約6倍、癌は1.5倍となります。経年的な疾患発生率は図の如くで初め白血病が増加し次いで固形癌となっています。
これらのデータからUNSCEAR報告書が作られ、ICRPの勧告書となります。
チェルノブイリ原発事故では白血病の増加は観察されず、小児の甲状腺癌が増加しました。しかし、どれだけの人がどれだけの放射線を浴びたのか、分母がはっきりしないため、データとしては採用されません。このことは東海村JCOの臨界事故の時も同じです。
さて福島の原発では二日目に水素爆発が起きています。これは燃料を入れる鞘であるジルコニウムが高温で溶解し水と反応して出来た水素が溜まり爆発したものです。つまりこの時点で炉心は溶融していたのです。
今後日本国がしなければならないのは原発内で作業している方々の今後の健康調査です。最低30年はしなければなりません。そのためには今のうちしっかりと調査し、誰がどれだけの放射線を浴びたのか記録し、計画的にフォローすることが必要です。