- 本日のプログラム
- 新会員卓話
「自己紹介を兼ねた卓話」 - 卓話者
- 村上恒二君
- 担当
- プログラム委員会
- 黙祷
- 広島安芸RC所属の三宅敦雄(みやけ あつお) 会員[(株)東洋クリーナー取締役社長]が5月30日(土)ご逝去されました。(76歳)また
広島城南RC所属の久野瀬修(くのせ おさむ)会員[(株)尾乃久代表取締役]が6月5日(金)ご逝去されました(68歳)謹んでお知らせいたします。 - 祝事等
- ・連続出席表彰(3名)
・結婚記念日(2名) - 会長時間
- ・入会式(城本健司)
*会長より四つのテスト・バッチ・会員証・ニコニコチケット
*花束贈呈
*推薦者紹介と新会員の挨拶 - 幹事報告
- ・BOX配布物の確認
(1)雑誌類=ガバナーズレター
(2)次年度理事役員会議事録訂正分
・次週例会のお知らせ
次週6/15は定款による休会にしておりますので、例会はありません。メークアップの必
要もございません。
・先週配布しました地区大会の仮登録回答締切をお知らせしておりませんでしたので、今週中とさせて頂きます。尚、本日回答表を回覧いたしますので未回答の方はこちらに直接ご記入いただいても結構です。
・次年度会員証サインのお願い
本日出席の方全員、裏面にサインをして事務局に返して下さい。 - 理事役員会
- (本日)
18:00~ホテルニューヒロデンにて次年度理事役員会開催
18:30~同会場にて新旧理事役員引継会開催 - 委員会報告等
- ・SAA=本日は指定席
・職業奉仕=禁煙例会・四つのテスト唱和(ロータリーソング終了後実施)
・出席=出席報告
・プログラム=次回例会プログラムのお知らせ
卓話時間
新会員卓話
「運動は体に良いか悪いか・トップアスリートの光と影」
村上恒二君
プロ野球選手は、天賦の才はもちろんであるが、激しいトレーニングを積んで素晴らしい肉体を作り、そのプレーにより人々に感動と夢を与えている。しかしながら、肉体を強化したがゆえの「影の部分」が必ず見られる。プロ野球選手の手術症例から「陰の部分」にフォーカスをあてて述べてみたい。
1. パワーを必要とする運動をしていると骨が大きくなる。骨が大きくなると関節の中で
周りと激しく衝突して骨折を引き起こす。
投球動作のボールリリース後においては、肘は伸展位となって投球動作を終えるため関節の中で上腕骨側と尺骨側が強く接触する。この動作をより効率的に行うために、生体は「機能的適応」として尺骨肘頭のまわりなどに新たな骨を作り面積を大きくして対応している。この大きくなった部分は、繰り返される衝突によりやがては部分的に骨折することとなり、痛みのために十分な投球動作ができなくなる。投手として再生のためには手術が必要となる。
2.筋肉を大きくしないとパワーを出せない。筋肉が大きくなると周りの血管や神経が圧迫される。
投球動作は肘の伸展動作であり、上腕三頭筋の強化を必要とする。強化により肥大した上腕三頭筋内側頭などにより尺骨神経が圧迫と絞扼を受け、痺れや痛みを引き起こして手術が必要となる。
投手の肩では、肥大した小胸筋と胸郭の間で腋窩動脈が圧迫と伸展の外力を受け、動脈壁が損傷されて血栓による閉塞のため投手生命を奪われる一大事となる。 また、投手の示指、中指では指尖部にいわゆる「血まめ(皮膚潰瘍)」を作り投球動作の妨げとなる。原因は、ボールリリース時に示指、中指を強く過伸展するため靭帯により動脈が圧迫されることによる。また、投球時に指の付け根を曲げる手掌部の小さな筋肉が肥大したことにより動脈が圧迫される。
3.あまりにパワーが強いためバットからの衝撃により骨が折れる。
手関節には、小指側に有鉤骨という骨があり、この骨から鉤状突起という小さな骨が手のひら側に突き出している。この鉤状突起は、バッティングで空振りやファウルチップをするとグリップエンドからの強い衝撃により骨折を起こす。厄介なことに、この骨折は骨折部がたとえ癒合しても再び骨折することが多いいため、骨折した骨を摘出して早期にプレーへの復帰を図っている。
4. 関節には繰り返して強い力と伸長力がかかる。ついには、関節の靭帯は引き伸ばされるか断裂する。
肘内側の靭帯あるいは肩関節周囲の靭帯や腱板は、繰り返される投球時の牽引力により断裂や伸長を引き起こし、いわゆる「ゆるい肘」あるいは「ゆるい肩」となり、不安定となる。肘では靭帯を移植する手術により投球が可能となるが、肩では複雑な構造のため復帰は難しい。
まとめ
運動は体に良いか悪いかといえば、「過度の運動は体に悪い。されど無事これ名馬なり」と結論づけることができる。過去には「故障しない大選手」がいたことも事実であり、まさに名馬にはそれなりの秘密があるに違いない。