2016-2017年度 7月期

第1301例会記録

2006年07月31日 (月曜日)
【場所】 リーガロイヤルホテル広島  【ロータリーソング】 奉仕の理想

本日のプログラム
ゲスト卓話「日・欧米の下町事情」
卓話者
明治学院大学名誉教授 山中一郎 氏
担当
プログラム委員会
祝事等
創業月会員(3名)
幹事報告
・BOX配布物の確認
 (1)05-06年度6月号会報
 (2)在広RC会員名簿・クラブ会員名簿の2種
 (3)05-06年度最終版ガバナーズレター
・ロータリーレート変更
 8/1より1ドル114円に変更(現在110円)
委員会報告等
・出席委員会=出席報告
・社会奉仕委員会=愛のコイン箱
・国際奉仕委員会=使用未使用古切手類収集
・職業奉仕委員会=四つのテスト唱和
・ロンガルス絵画同好会=第4回作品展開催報告、次回5周年作品展予定(2007/10/17より一週間)
その他
バイキング例会

卓話時間

日・欧米の下町事情

明治学院大学名誉教授 山中一郎氏

ゲスト卓話 山中一郎氏

私は大学で、7年間勤務すると1年間の有給休暇がもらえるという制度を利用し、2回(約2年間)、20数カ国を旅して参りました。犯罪が研究目的でしたから、ケンブリッジ大学の犯罪学研究所の客員研究員になりました。しかし英国では日常的とともいえる一般公務員の汚職は、ほとんど存在していません。折りしもアメリカのUCバークレーの犯罪学部長が客員研究員として、研究所に来ました。彼いわく、汚職の研究ならアメリカが一番。私がスポンサーになるからバークレーに行くよう助言され、その後約6ヶ月はアメリカに滞在しました。
 みなさんは吉島の刑務所を見学、訪問されたとのことですが、わたしもイギリス、アメリカで多くの刑務所、少年院、医療刑務所を訪ねました。それぞれお国柄があるようですが、日本とは際だった違いがあります。まず英米とも、個人主義、個人の権利が格段に尊重されており、まず個室が与えられているということ、そこの鍵も各自が持っています。勿論、死刑囚は例外ですが、われわれは、囚人と何人とでも自由に会話ができます。サンフランシスコ湾の北の端にサンクエンチンという重罪刑務所があります。その刑務所をUCBの犯罪学部の学生と同行、見学しました。前日、大学で見学に就いての注意事項の説明がありました。一週間前に所内でトラブルがあり、七名の黒人の服役囚が射殺されたということで、当然、大学側もナーバスになっており、服装なども出来るだけ地味にという指示。当日刑務所内での学生の身形はいつもと変わらず、女子学生など、派手で肌もあらわといった感じのみなりでした。入口で厳重な身体検査、その後、付き添いの職員が構内に入るところまで案内。これから先は、各自の自己責任で行動して欲しいと云われ、後は囚人代表としい収容者にわれわれの身柄は引き継がれました。個人主義というか、プライバシーを守ると云うことで個室中心、その鍵も自分で管理ということで、室内の装飾、テレビ等も自分で用意すれば、なんでも可能といった状況でした。最近は、刑務所に隔離されたことで、自由を制限され、それ以上の強制は科せられた微罪の限界を超えるという説があり、なかにはオートバイを乗り回す、同性愛者が公然と振る舞うといったようにかなり荒れた状況の刑務所もあるということです。英国は、地方の小さな街中、駅前にある刑務所と、ロンドンの最新のハイテク技術によって管理された刑務所、それに医療刑務所、少年院などをみてきましたがも犯罪者が増えたということで、地方の刑務所には個室に2名収容といったところもありました。イギリスは日本の刑務所に似たとこもあり矯正教育という視点で、病院のシーツのクリーニングをしたり、交通標識を作ったりしていました。社会での存在意識を自覚させるといった趣旨だそうです。
 最初に英国を訪れた際の英国人、町の様子、二度目に訪れた時の事情とは全く変わってしまっておりました。町には中近東の人たちが多く見られるようになり、上品な、取り澄ました英国人の姿はなく、町もゴミだらけといった状態でした。どちらがよいか解りませんが、最初の時の英国には少々落ち着かない思いを感じたものでした。ヒースロー空港から、ニューヨークに着いて街中を通り、市内のホテルに着いたときには何かほっとした気分になりました。というのも日本と同じか、それ以上に乱雑な町と人がそこに存在したからです。
 アメリカは州によって処遇もことなっていますが、死刑執行の場面に立ち会うように作られた死刑執行の部屋にはかなりショックを受けました。
 人が、町を作り、文化を創ります。又、人は旅をすることで多くを学びます。その人は、本来、首尾一貫せず、いわば行き当たりばったりの生活を送っています。私などその典型で此までの生涯、ひちすら楽天的に、時の流れに身をまかせた、無頼の生活でした。少なくとも今よりは悪くはなるまいという考えです。だが、世の中、さすがにそうは行きそうにもないと最近、思うようになりました。なぜ楽天的だったか、それは【敗戦】による、あの開放感だ゛ったのではと思います。【平和】に対する期待ではなかったかと、卓話で語れなかったところを少し付け加えました。

ニコニコBOX

創業月
出崎邦彦 君
出崎歯科医院
1973年07月01日
河野 隆 君
株式会社共栄経営センター
1983年07月11日
村本憲康 君
株式会社ゲイビ
1983年07月11日
トピックス
●囲碁同好会 : 7月15日(土)に囲碁同好会が開催されました。優勝は5戦全勝で迫田勝明君でした。当日の参加者は山村忠次君、松本團治君、杉本嘉朗君、土肥博雄君、古澤宰治君です。残念ながら出張で出席できなかった通谷章君もご出宝下さい。
●土肥博雄君 : 7月10日放射線被爆者国際協力推進協議会が外務大臣表彰を受けました。これは放射線被爆者の医療を行う海外の研究者に広島で研修してもらうプログラムです。広島県、広島市、医師会、大学病院、原医研、放影研、原爆病院、原対協で構成されています。発足後15のの活動が評価されたものです。現在土肥博雄が会長ですので、代表して外務大臣表彰を麻生大臣から直接受けて参りました。ドクターのみなさんは勿論会員全員ご出宝ください。
●土肥博雄君 : 先週末当広島赤十字・原爆病院が広島に於いて、広大病医、県立広島病院、広島市民病院とともにがん拠点病院に指定されました。今後も円滑な提携を保ち広島住民のがん治療に努力してゆくつもりです。
●頼岡徳在君:先日の「日本アフェレシス学会理事会・評議員会・総会」において、「第29回日本アフェレシス学会(平成20年開催)」の学会長に推挙して頂きました。
●ロンガルス絵画同好会 : 7月19日(水)から一週間ギャラリーブラックにおいて、第4回目の絵画作品展が大盛況のうちに終了しました。出展いただいた皆様をご紹介します。上原悠爾君、田原榮一君同夫人、緒方俊平君、迫田勝明君、藤村欣吾君、碓井静照君、柚木宏君、山村忠次君、若山裕昭君、神保紘夫人、三宅恭次君、徳見泰司君、小佐古哲哉君、城川大二郎君、特別参加の吉清有三君。
●小佐古哲哉君 : 7月19日より一週間作品展を開催しましたところ、多くの皆様に足を運んで頂きました。心より御礼申し上げます。
●夏の家族会から : 7月22日(土)恒例の夏の家族会が広島プリンスホテルで開催されました。当日だけ晴れたようで、参加者のみなさん、都合で参加できなかったみなさん全員ご出宝ください。特に会場を提供いただいた橋本哲充支配人ありがとうございました。
●橋本哲充君: 7月22日夏の家族会で皆様方にご利用頂きありがとうございました。例年の事ですがお帰りの際に道路が混雑しご迷惑をお掛けしたかと思いますがこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
●河野 隆君 : 夏の家族会のビンゴゲームでIKKO(オカマ美容師)のトークショーチケットが当たりました。プリンスホテルの橋本支配人のご配慮もあり、良い席にて、とても楽しいトークショーだったそうです。ありがとううございました。
●頼岡徳在君 : 夏の家族会ではビンゴゲームの進行お疲れ様でした。大変楽しませて頂きましたのでニコニコへご招待いたします。
●橋本哲充君 : 経済レポートによりますと、広島プリンスホテルが子供向けや夫婦向けのサマープランの企画が紹介されています。また、夕日を見ながらのビアガーデン(バーベキュー)は最高です。ぜひご利用下さい。
●金井征男君 : ビアガーデンと云えば「はんべえ」の期間限定のビアホールが紹介されております。また、半べえ温泉とのセットプランもあるそうです。ご利用ください。
●前原恒泰君、堀江裕明君 : 中国新聞の記事から、長年活躍した被爆電車が役目を終え、広島市交通科学館に展示されるそうです。お疲れ様でした。電車の話です。
●城川大二郎君 : 中国新聞にリビルド事業の一つでありますオーダーメイドに近い造園事業「エスティナ」の全国展開が紹介されていました。これからもご活躍を期待しています。
●赤羽克秀君:7月28日中国新聞デルタの欄に「古美術愛好家」として「古美術の価値」で「骨董菌」で熱におかされない冷静な判断を‥との記事がありました。原稿料の一部をニコニコへどうぞ。
●熊野 巧君 : 「区報ひがし」に被爆体験の記事が掲載されました。
今日は何の日コーナー
7月22日は「下駄の日」です。本通りで浴衣姿を良く見かけます。久野瀬弘君毎年ありがとうございます。

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